――生ライブ、感激しました。 良一郎：やっぱり、普通のライブより緊張しましたね(笑)。 健一：そうですね。今回の「CANON」は、新曲だったんですが、テレビでやるのは初めてでしたし、生放送でやり直しがきかないってこともあったので、緊張しました。 ――番組は、いかがでしたか？　香取さんもかなり三味線に興味を持ったようでしたが。 健一：楽しかったですね。年齢が近かったこともあると思いますけど、香取さんが三味線に凄く興味を持ってくださったので、嬉しかったですね。ああやって、三味線に触ってもらうとわかるんですよね。 良一郎：家に帰ってもやってほしいよね。 健一：彼みたいにテレビに出ている影響力のある人が興味を持ってくれると、広まるのも早いと思います。 ――今日の特集では、おふたりの足跡と現在の活動を知ることができました。あのVTRをご覧になっていかがでしたか？ 健一：僕らも笑えました(笑)。 良一郎：こんな人にまで、話を聞いてくれたんだって、驚きましたね。 健一：そうね。よく、ここまで行ったなって(笑)。本番ギリギリまで、VTRの編集をやってくださっていたそうなんですけど、その甲斐があったといいますか、楽しめました。 良一郎：みなさんが三味線について思っているイメージは、僕らの実際の音楽とは違うものがあって。それが悪いわけではないんですが、なかなか届かないなって部分もあるんです。日本のイチ楽器としてだけではなく、世界の楽器として、どんどん広めていきたいと思っているので、今日、こういう機会を与えてもらって嬉しかったですね。 ――ところで。おふたりは、普段は、どういう音楽を聴いているのですか？ 健一：歌ものよりは、インストものを聴くことが多いですね。特に、ギタリストの演奏を聴くのが好きで、「こういうフレーズを三味線でやったら面白いだろうな」とか思いながら、聴いています。パット・メセニーとか、好きですね。 良一郎：僕も、インストものが多いですが、特に興味があるのは、三味線もそうですけど、もともと伴奏楽器だったものを主の楽器にした人。例えば、バンドネオンの世界的な奏者であるアストル・ピアソラとか、凄く好きですね。 ――おふたりは、仲がいいですね。 良一郎：あははは。普通ですよ。 健一：もちろん、普通の兄弟よりは仕事で会う回数が多いですからね。でも、プライベートではほとんど会いませんよ(笑)。 良一郎：これで、プライベートでもちょくちょく会ってたら、なんかね～(笑)。 ――演奏する上で、心がけていることは？ 良一郎：自分たちにとっては、たとえ、何百回目かの演奏であったとしても、生で聴いてくださるお客さんにとっては、たった1回の演奏なんですよね。だから、絶対に自分に妥協をしたくないなって。 健一：僕は、無になることかな。「次、何だっけな？」って考えたら、曲がストップしちゃうんです。だから、それがないように、三味線に集中して無になって演奏できるようにしたいなと。そのためには、自分から三味線に入っていくことが大切だと思います。 良一郎：そう。お客さんが入るのではなく、いかに自分が入るってことなんですよね。 ――最後に、視聴者とSmaTIMESの読者にメッセージをお願いします。 健一：今回の番組をきっかけに、興味を持ってくださる方がいらしたら、ぜひ、ライブに足を運んでいただきたいなと思います。本当に日本の伝統の素晴らしさを感じてもらえれば嬉しいですね。 良一郎：それが、身近にあるんだよってことを知ってもらうことが一番ですね。せっかく、日本人なんですからね。 (吉田兄弟　吉田良一郎さん、吉田健一さん)

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