SmaSTATION-4

世界中を熱狂させている「スター・ウォーズエピソード3 シスの復讐」のほか、バラエティに富んだラインナップとなった今月の「月イチゴロー」。イナガキさんが1位に推したのは、意外とも思える作品でした。

「よかった。映画としてのメッセージ性もちゃんとあった。ペンギンに教えられる部分が凄くあった。心を打たれました。ペンギンは、ボクの心の師匠です。」

【作品DATA】
2005年(フランス映画)
監督・脚本：リュック・ジャケ
声の出演：ロマーヌ・ボーランジェ、シャルル・ベルリング、ジュール・シトリュック
●恵比寿ガーデンシネマほかにて、ロードショー

「あんまり「スターウォーズ」を知らないので、語る資格はありません。ただ、2位っぽい感じがした(笑)。でも、あの世界観を作り出したジョージ・ルーカスは凄いと思う！」

【作品DATA】
2005年(アメリカ映画)
監督・製作総指揮：ジョージ・ルーカス
出演：ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセンほか
●日劇1ほかにて、ロードショー

「いいところを突いている。ロボットの悲しげな感じ、憂いのある感じがいいし、生活模様を描いているのも面白かった。あのロボットは剛に似ていると思う。」

【作品DATA】
2005年(アメリカ映画)
監督：クリス・ウェッジ
声の出演：ユアン・マクレガー、ハル・ベリーほか
声の出演(日本語吹き替え版)：草なぎ剛、矢田亜希子ほか
●7月30日より日劇ほかにて、ロードショー

「正直ボクは、「亡国」というテーマがピンとこない。もうちょっと、ハデなアクション映画にしてもよかったのでは？豪華キャストに救われたかも。」

【作品DATA】
2005年(日本映画)
原作：福井晴敏
監督：阪本順治
出演：真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一ほか
●7月30日より丸の内ピカデリー1ほかにて、ロードショー

「地下鉄で叫ぶシーンに感動した。こういうテーマに取り組むのは、凄い挑戦だと思う。ただ、もう少しシンプルに描いてほしいと思った。演出過多かも。」

【作品DATA】
2005年(韓国映画)
監督：チョン・ユンチョル
出演：チョ・スンウ、キム・ミスク、イ・ギヨン、ぺク・ソンヒョンほか
●丸の内ルーブルほかにて、ロードショー

――今回は、お久しぶりに大下アナとご一緒でした。心なしか、和んでいたように見えましたが。
武居さんには悪いですけど、やっぱり、大下さんのほうがやりやすいですね(笑)。映画を素直に楽しもうという気持ちが伝わってくるんですよね、大下さんからは。あと、今回は夜のロケだったんですけど、セットの水の音や風が気持ちよくて。楽しかったです。

――「皇帝ペンギン」が1位というランキング、少し意外な気がしました。
ですよね。「スターウォーズ～」以外、ほかがちょっと弱かったってこともあったけど、でも、「皇帝ペンギン」は、誰にもおすすめしやすい本当にいい映画ですよ。8000時間以上撮ったうちの1時間30分ですから、ドキュメンタリーとしての濃さは凄いものがある。あそこまでの事実をみんな知らないと思いますし、生態系を知るだけでも面白いですよね。そのうえで、感動的なドラマと、考えさせられるメッセージもあって。

――「ペンギンは心の師匠です」とまでおっしゃっていました。「人間が学ぶべき」と思われる部分が多かったですか？
例えば、ペンギンは仲間同士で争ったり、エサを取り合ったりしないんですよね。もし、彼らがサバンナに生きていたら、違ったかもしれないですけど、そういう部分だけでも、人間は感じなければならないと思うんです。そういうペンギンだからこそ、種を繁栄させながら、生き続けることができるんじゃないかと。ペンギンに限らず、動物から学ぶことは多いですよ。

――反戦メッセージが控えめなものお好みだったようですね。
そうですね。こういう時代だし、日本も戦後60年ということで、反戦をテーマにした映画も凄く多いですけど、わざとらしいのはあまり趣味じゃないかな。映画として伝えるんだったら、言葉は強くても演出はあっさりめにするとか、バランスがよくないとね。読み物と違って、映像自体に力があるんだからね。反戦をテーマに映画を作ることは大切だと思いますけど、その辺のバランスが、難しいところだと思います。そういう意味でも、「皇帝ペンギン」は、頭抜けてましたね。

――「スター・ウォーズ～」シリーズをあまりご覧になっていないというのは、何か理由があったんですか？
大作、名作といわれるもので、別に嫌いでもないんだけど、たまたま見ていないものってないですか？僕にとって「スター・ウォーズ」は、そういうものだったんです。だから、今回のエピソード3も「知らないから、語る資格がない」というだけでね。見始めたら絶対にハマると思いますよ。オンエアでも言ったけど、この夏になんとかシリーズ6本、見てみたいと思っています。