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ケイジバン
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――結構、久しぶりの御出演ですよね?
そうですね。久しぶりに来たら、慎吾くんが胃潰瘍のチェック項目すべてに当てはまって…。大丈夫かな? 心配で、気になってます。

――ほかに気になることはありましたか?
イラクの世論調査ですね。アメリカや日本がやっていることと、現地の人たちが実際に感じていることに隔たりがあるんだってことを、改めて思い知らされましたね。この結果を受けて、僕たちも国もそれなりに考え直さなきゃいけないこともあるんじゃないかなぁ。それと同時に、現地へ派遣されている自衛隊の人たちも可哀想だなって…。彼らは良かれと思ってやっているのに、現地の人たちからは“占領軍”と捉えられてるわけだから。そういう声を参考にしながら、国としてどうすべきか、きちんと判断をしなきゃいけない時期に来ているのかな、と思いますね。

――平和についても考えさせられるニュースが多い昨今ですが、乙武さんが今度出される本「Flowers」も平和がテーマなんですよね?
ちょうど去年の今ごろ考えたストーリーなんです。イラクへの攻撃が始まっていた頃だったので、みんなが国や民族を超えて認め合えるような世界になっていったらいいな、という思いを込めたんですね。ただ絵は自分で書けないので、昔から仲良くしていた中学3年生の男の子に頼んだんです。彼は画集を3冊出してたり、個展も30回以上開いてたりしていて、凄くアーティスティックな少年で…。ちょうど彼の作品のテーマが“peace”で、「前から一緒に作品を作れたらいいね」って話をしていたんですよ。そこから、1 年がかりで完成させたんです。何度も何度も打ち合わせをして作り上げたんで、時間がかかっているんですが、友人と何かを作るというのは初めてだったから…。出来上がった時の喜びは格別のものがありましたね。

――じゃ、手ごたえも十分?
僕が伝えたかったものが、彼の素晴らしいイラストによって十分に伝わるんじゃないかなって思ってます。

――また「平和」というテーマも、ちょうどいまの時期にピッタリですよね。
そうですね。でもそれが逆に、悲しい部分でもあったり…。去年の4月に考えたものだから、「1年も経ったら、タイムリーじゃなくなっちゃうかもね」って話してたんですよ。本当はそれが望ましいことだと思うんですね。でも、いまでもタイムリーな本であってしまったというのが、作り手としては残念な部分でもあるんですけど。ただ、この本を読んで、もう一度「平和」について考えてもらえれば、と思います。

――話はオンエア絡みに戻りますが、今回のベラベラは空港カウンターでの「トラブル」編でした。乙武さんは、海外で困った経験はありますか?
実はレストランにパスポートを忘れたことがあって…。今日のベラベラでは慎吾くんのシチュエーションが人ごとのようには思えず、テンパってた自分の過去を思い出しながら見てました(笑)。結局、パスポートは見つかったんですけど、あの時は結構焦りましたね。しかも失くしたのが帰国の前日だったから、余計。冷静さを失ってるから、ただでさえ通用しない英語がさらにおかしくなるし、相手の言ってることも聞き取れないし…。あの時は、トラブルの時の英語ほど難しいものはないな、と実感させられましたね。だから、皆さんも今日のフレーズは絶対に覚えておいた方がいいですよ。いざ、という時のためにね。
(乙武洋匡さん・談)
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