ね。 今回はサン=サーンスの「白鳥」を本来のチェロではなくヴァイオリン版で聴きました。この曲はバレエの世界では「瀕死の白鳥」の名で呼ばれる有名な演目で用いられています。ザハーロワさんとレーピンさんはこの演目でたびたび共
ペダルがあったとは。一見、優雅なハープの演奏姿ですが、足元はペダル操作に大忙し。「優雅に泳ぐ白鳥も水面下では必死に足を動かしている」という比喩を思い出します。 飯尾洋一(音楽ジャーナリスト) コメント(0) 記事URL mixiチェック ツイ
独奏曲として書かれたのですが、ムソルグスキーの生前にこの曲が成功を収めることはありませんでした。作曲者の死後、フランスの作曲家ラヴェルがこの曲をオーケストラ用に編曲してから、「展覧会の絵」は世界的に有名な曲になっ
めて聴きましたが、意外と違和感がありません。王子というよりはまるで王女の歌。ドラマティックでした。 「Love Never Dies ~愛は死なず~」はミュージカルの巨匠ロイド=ウェバーの作曲です。平原さんの伸びやかな声、そして声の表現力の多彩さに圧
在だけれど、作品全体は監督のもの。そんな考え方なのでしょうか。 鈴木慶一さんが衝撃を受けたという映画「ベニスに死す」では、全編にわたってマーラーの交響曲第5番の第4楽章「アダージェット」が使用されています。大編成のオーケ
イコフスキーの「悲愴」第2楽章は5拍子のワルツで寂寞とした味わいを生み出していますし、ラフマニノフの交響詩「死の島」では海が5拍子で波打って不気味さを演出します。 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」は8分の6拍子で波を表
ストリア皇后エリザベートの息子である皇太子ルドルフと、黄泉の皇帝トートが対峙します。トートとはドイツ語で「死」の意。石丸さんのトートがToshlさんのルドルフを誘惑するという男声同士の二重唱は迫力満点。ヴェルディの「オテロ」
、足元は大忙し。景山さんがおっしゃっていたように、ハープ奏者はまるで白鳥のよう。優雅に泳ぐ白鳥も水面下では必死に足を動かしている、というわけです。 現在のグランドハープの原型を開発したのは、19世紀の楽器製作者エラー
ンヘンゆかりの大作曲家、リヒャルト・シュトラウスの「万霊節」を演奏してくれました。万霊節とはキリスト教における死者の霊を祀る記念日。原曲の歌曲では今は亡き愛する人への想いが切々と歌われています。過去を懐かしんでさま
ツァルトが思いついたのかもしれません。 もちろん、こんな曲がモーツァルトの生前に出版されるはずがありません。死後に楽譜が出版される際も、偉大なモーツァルトにこんな下品な曲があってはならないと思われたのでしょう、「愉