このページについてのご感想  
トップ > 北京オリンピック2008
 
  reported by
宮嶋泰子


北京五輪も後半に入りました。水泳のメダルラッシュから陸上に移り、日本選手たちはちょっと元気がないようですね。

それにしても、陸上競技はジャマイカ旋風が吹き荒れていますね。あの男子100mをごらんになりましたか?ウサイン・ボルトの9秒69。あんなに差をつけて、しかもゴール直前で横を見ながら走り、最後は自分の胸をドンとたたきながらのゴールですからすごかったですよね。鳥の巣のスタジアム全体がどよめいて、異様な雰囲気でした。



ボルトは走りも見事だけれど、商魂のたくましさも一流です。ウイニングランの途中から、ジャマイカチームを支援してくれているスポーツメーカーの金色のシューズを抱え、TVカメラにしっかりと映るようにしていたのです。世界各国のカメラが順番にインタビューしていくミックスゾーンでも、毎回そのアクションをくり返す姿が印象的でした。ボルトに入ってくるボーナスはどのくらいなんでしょうね。




一方、心温まるシーンとも出会いました。
7種競技をご存知でしょうか。男子は十種競技ですが、女子は7種目をこなしていきます。一日目100mハードル、走高跳、砲丸投、200m。そして二日目には走幅跳、やり投、800mを行っていきます。

2日間にわたって互いに闘いあった7種競技の女子選手たちが、最後の800mが終了した後に手をつなぎながら、全員でウィニングランをしたのです。
お互いに2日間の激闘を終えた安堵感と満足感。さらに一緒に試合をした仲間に対する尊敬の念。7種競技の苦しさも、楽しさも、お互いに分かち合い、そして、それをしっかり見つめてくれていた観客にも感謝しているように思えました。

同じウィニングランですが、ずいぶんと違うものですね。
ビジネスに近いスポーツと、ビジネスとは縁遠いスポーツの違いなのでしょうか。
見るものを感動させてくれた2つのシーンですが、感動した心の場所は微妙に違っていました。



---------------------
8/25 <吉野真治>
Vol.12「北京五輪もゴールが見えてきました」
---------------------
8/22 <吉野真治>
Vol.11「なでしこジャパンの戦いが終わりました」
---------------------
8/19 <宮嶋泰子>
Vol.10「心に響く場所」
---------------------
8/14 <宮嶋泰子>
Vol.9「無の心境」
---------------------
8/13 <吉野真治>
Vol.8「秦皇島と天津に
行ってきました」
---------------------
8/11 <宮嶋泰子>
Vol.7「もうびっくり!聖火最終ランナーが李寧!」
---------------------
8/9 <宮嶋泰子>
Vol.6「身体で表現する
芸術」
---------------------
8/8 <武内絵美>
Vol.5「8月4日に北京に来てから4日が経ちました」
---------------------
8/8 <松尾由美子>
Vol.4「松尾由美子、
北京取材の最終日!」
---------------------
8/7 <松尾由美子>
Vol.3「北京の天気」
---------------------
8/6 <松尾由美子>
Vol.2「中国は盛り上がっています!」
---------------------
8/4 <吉野真治>
Vol.1「北京に入りました!」
---------------------
   
↑ページトップへ
    
このページについてのご感想  
トップ > 北京オリンピック2008