

2009年2月6日
日本で最も長い歴史を誇るTV情報誌『週刊TVガイド』。その表紙を飾ることは芸能人にとって一流の証。およそ半世紀もの間、常にその時代に最も輝いているスターを迎え、旬な情報を提供し続けたTVガイドは、テレビの変遷を見続けて来た。
TVガイドを創刊した奥山忠会長(75)。
1961年、当時勤めていた英字新聞社の社長に「アメリカにTVガイドって雑誌がすごくヒットしているから見ておいでよ」と言われて渡米した奥山さん。すでにアメリカはテレビ文化が花盛り。奥山さんはアメリカで、各家庭にTVガイドがあるのを目の当たりにし、日本でもTVガイドの時代が来ることを確信したという。誰もが見たかったテレビだが、まだ日本では一家に一台の時代ではなかった。この頃日本では「ララミー牧場」や「ローハイド」など海外ドラマが大流行。これを追い風に、奥山さんは帰国後すぐ創刊の準備に着手。名前は本家にならい、テレビの楽しさを伝えるナビゲーターでありたいと、『TVガイド』とした。
1962年8月4日、創刊号発売。表紙は、日本初のフリーアナウンサーの高橋圭三さん。この年にNHKを離れ独立。フリーアナウンサーとして、確固たる地位を築き上げていた。
当初、TVガイドの番組表は、今の新聞のテレビ欄のように放送局ごとに分かれていなかった。当時は生番組が主流で放送内容が直前まで分からないことがあり、番組表の空白が目立たないようにするため、時間毎に各局のチャンネル番号を表記して番組を紹介していた。
創刊号は10万部発行したが、売れたのは僅か2万部で大赤字。発行部数を半分以下にまで下げ、出版を続けた。
5号の表紙を飾った女優の池内淳子さんは「電気紙芝居といわれたテレビドラマに出演するのは冒険だったが、自分たちでテレビの世界を開拓するので、みんな燃えていた」と話す。銀幕からテレビに活動の場を移し、テレビドラマの女王となった池内さん。代表作「女と味噌汁」は15年間続く人気シリーズとなった。1963年、日本初のTVアニメーション「鉄腕アトム」がスタート。表紙にアトムが登場した。
創刊から2年経ち、当時のスターたちが次々と表紙を飾ったが、売り上げは伸びず低迷が続いた。しかし1964年に転機が訪れる。