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2009年2月12日

【緊急取材】オーストラリア 史上最悪の森林火災

【緊急取材】オーストラリア 史上最悪の森林火災

今月7日、オーストラリア南東部・ビクトリア州で発生した大規模な森林火災は、これまで住宅や公共施設など1000棟以上を焼き尽くし、これまでに死者181人(12日現在)を出した。東京都の面積の2倍近いおよそ40万ヘクタールが焦土化し、オーストラリア史上最悪の惨事となった。発生から6日たっても13箇所以上が延焼している。

現地で10年間暮らし、間一髪脱出した日本人女性(63)は「2軒先の人が前の山火事を経験して、『これは絶対逃げないといけない』と言われた。30分後には家がものすごい勢いで燃え出し、うろうろしていたら途中どうなっていたか分からない」と火災時の恐怖を語った。甚大な被害を被った、オーストラリア第二の都市・メルボルンの北東およそ50キロに位置する町、キングレイク。人口1500人の町の建物80%以上が焼失してしまったという。自宅が焼け落ちた直後に住民自身が撮影した映像には、焼け落ちた家、そして、家の周囲を取り巻き、迫り来る炎の恐ろしさが映し出されていた。また、崩れ落ちた家の後片付けをする夫婦は、「あっという間の出来事でした。丘の向こう側から、火がすごい速さで迫ってきた。地面に這いつくばって呼吸をするしかなかった。焼けた車から遺体が運び出されていた。信じられない光景」だったと言う。今回、命を落とした人の多くは、焼け落ちた建物や、逃げだそうとして炎に捲かれた車の中から発見されている。未だ消息が分からない人々も多いという。

迫り来る炎から身を守ることが出来なかったのか―。
森林火災研究機構のゲイリー・モーガンさんは「火災の速度が速かったこと。週末で家にいた人が多く、記録的な暑さとなって部屋の中でブラインドも閉めて、エアコンを使っていたのが原因。多くの人々が逃げる途中で火に捕まってしまった」と話す。
今回の火災では炎が秒速28メートル以上の速さで、燃え広がったとも言われている。事実、火災が発生した7日には、最大瞬間風速26メートルを記録し、11日まで風速17メートル以上の風が吹き続けている。さらに、今回の悲劇、情報伝達の不備が招いたとも言える。この地域には、防災無線などの緊急事態を知らせるシステムはなかった。行政機関が警報を出す場合でも避難するかどうかは、自己判断に委ねられているという。

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