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2011年2月16日

貧困ビジネスの闇〜睡眠薬で荒稼ぎする男

貧困ビジネスの闇〜睡眠薬で荒稼ぎする男

働けなくなるなどの理由で、経済的に困窮した人々に対して、最低限の生活を保障する生活保護制度。このセーフティーネットの最後の砦を悪用し、金儲けに利用する『貧困ビジネス』が相次いで発覚し、社会問題となっている。最近では、支援団体を装い、ホームレスらに自らの持つ物件を住居として斡旋。家賃の名目で生活保護費を吸い上げていた。いわゆる“囲い屋”だ。しかし、法の目をかいくぐるように新たな手口が暗躍している。

労働者が仕事を求めて集まる町、大阪市西成区、通称“あいりん地区”。平日の昼下がりは、人通りもまばらで平穏だが、休日になると、道路の両脇には露天がずらりと並び、朝からたくさんの人々であふれる。中古の生活用品が格安で売られているなか、医師の処方が必要な睡眠薬などが売られている。白昼堂々と違法に睡眠薬を売りさばいていたのは、生活保護受給者だった。この違法な睡眠薬ビジネスで荒稼ぎをしている大阪市内に住む男(35)に話を聞いた。男は、大阪市から月12万5000円の生活保護を受け、一人で暮らしている。男の自宅には、大量の睡眠薬が保管されていた。自分で使う薬はどれ一つないという。“転売”を目的とした大量の睡眠薬をどのようにして手に入れているのか。男は、病気と偽って生活保護を申請していた。生活保護法では、生活保護受給者が病気やけがをした場合、その治療にかかる診察代や薬代は、すべて公費で負担され、本人の支払いは免除となる。役所で本人が申請すれば、生活保護法医療券が発行される。この医療券こそが、睡眠薬ビジネスの鍵となるという。役所で医療券をもらい、診察を受け、無料で薬を処方してもらう。これを複数の病院で繰り返すことによって、多量の睡眠薬を入手し、転売しているという。元手がタダなので、売った分がすべて儲けとなる。男は、5つの医療機関に通院しているという。「タダで薬をもらっている。違法なのは知っているが、金儲けしたいから売る。薬は金。税金泥棒じゃないかと言われたら、そうだ」と悪びれる様子もなく話す。睡眠薬の転売で、男は、月に10万〜30万円を売り上げ、金はパチンコや競馬、ギャンブルに使っているという。こうした睡眠薬は、覚せい剤常習者がその効果を高めるため、併用することもあるという。暴力団の資金源にもなっているとされる。

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