スマデータ投票
モバイルサイト
メールマガジン
ケイジバン
番組へのご意見
最新号のTOP

――加賀さんもおっしゃっていましたが、「古武士」を思わせる衣装が素敵でした。
刀が本物と同じ重さで結構大変だったんですけど、後ろに座っていた外国人の女性たちが、すごく喜んでくれていましたね。久々に、西洋の人たちに、和のものをアピールできて、僕も嬉しかったですよ。

――衣装は、「新選組の幹部」をイメージされたものだとか?
僕が総指揮官となって、土方歳三の壮絶な生き方を描いた「アボルダージュ」という舞台(7月10、11日:日本武道館)をやるんです。僕は出演はしないんだけど、もちろん、衣装は全部手がけていて。その舞台で使用する衣装がこれ。今までの新選組のイメージを守りながらも、そのイメージを打ち破るパンクさがテーマです。

――今日の歌舞伎特集で、新選組の男たちが歌舞伎の衣装に憧れていたとありました。寛斎さんも、歌舞伎がお好きだそうですね。
そうですね。歌舞伎だけじゃなく、浄瑠璃や能など、日本の古典芸能は好きでよく観るんですよ。初めて歌舞伎を観たのは、僕がロンドンで(デザイナー)デビューする直前だから、22、23歳の頃かな。もう40年以上も前のことだけど、とにかく衣装に衝撃を受けましたね。歌舞伎は、純粋に舞台としても好きなんですけど、やっぱり僕は衣装に目がいっちゃうんですよ。着物の色や柄の重ね方に洋服にはない大胆さがあるし、平面的な着物をいかに立体的に見せるかってことでもさまざまな工夫をしている。本当にいつ観ても勉強になるんです。デザインに興味のある若い人は、古典芸能を観るといいと思いますよ。

――2度目のご出演となる番組はいかがでしたか?
僕は、普段は9時には寝る人間なんで、徹夜している気分でした(笑)。でも、すごく楽しかったね。さっき、加賀まりこさんとも話していたんだけど、香取くんが本当にいいんですよ。頭の回転も速いし、記憶力もいい。芸能界にすれた感じがまったくないのに、抜群のオーラがあるでしょう。ああいう青年と一緒に仕事ができるのは、嬉しいですね。

――ファッションの分野でも、何かコラボレーションをしてみたいですか?
それもいいですけど、彼は海外で他流試合に出るといいですよ。他流試合っていうのは、何も格闘技ではなくて、映画や芝居、ショーのことです。日本人の若者のいい部分を持っている代表的なひとりだと思うし、何より、あの純粋な心意気は、世界で通用するものだと思います。体も大きいし、本当に考えたらいいですよ、香取くん!
(山本寛斎さん・談)
Copyright(C)2004
TV-ASAHI
All Rights Reserved.