東京サイト 毎週月〜金 午後1時45分から

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風水害に備える

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2023619日(月)

「浸水対策の地下トンネル」

大規模な風水害や地震などの自然災害から街を守るため、東京都は様々な施設を強化する「TOKYO強靭化プロジェクト」を推進しています。
豊島区・大塚駅の近くでは、浸水対策のための工事が進められています。
10年前、当時すでに1時間50mmの雨に対応できる幹線(太い下水道管)が設置されていましたが、想定を超える大雨があり、この地域で170件を超える浸水被害が発生しました。そこで、排水能力を増強するため、地下約40mの場所に、雨水を一時的に貯める下水道管を造る工事が進められています。大塚駅から小石川植物園付近まで続く延長約2.5kmの「千川増強幹線」です。
この増強幹線は、既にある幹線と連結することによって、将来的には1時間75mmの降雨に対応できる計画です。2024年度に運用が開始される予定です。
HP:https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/living/pdf/shinsuitaisaku.pdf
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2023620日(火)

「白子川流域の水害対策」

自然災害に備えるため東京都が推進している「TOKYO強靭化プロジェクト」の水害対策を紹介します。
練馬区の白子川(しらこがわ)流域では、3つの施設で川の増水に対応しています。
1つ目は、「比丘尼(びくに)橋上流調節池(ちょうせつち)」。普段はテニスなどができる公園ですが、大雨の時に一時的に水を貯める場所になります。川の水位が上がり、堰(せき)を超えた水が公園へ流れ込む仕組みです。25mプール約115杯分の水を貯められます。
2つ目は地下に水を貯めるタイプの「比丘尼橋下流調節池」です。調節池は高さ約23m、25mプール約700杯分の水を貯めることができます。
3つ目は、地下約35mの場所にある「白子川地下調節池」です。内径10m、延長3.2qのトンネル式調節池が練馬区の「大泉ジャンクション」から石神井川まで続いていて、25mプール約700杯分の水を貯められます。
さらに、このトンネルと環状七号線の地下に造られている調節池を連結する計画が進められ、2025年度の稼働を目指しています。連結すると総延長約13qとなり、1時間100oの集中豪雨に効果を発揮する国内最大の地下調節池になります。
白子川調節池群
HP:https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/yonken/koji2/chikacho.html
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2023621日(水)

「津波・高潮の対策」

自然災害に備えるため東京都が推進している「TOKYO強靭化プロジェクト」の津波・高潮対策を紹介します。
港区の「第二高潮対策センター」では、東京港の15カ所の水門を監視し、遠隔操作しています。制御室のメインモニターには、「水門」や「防潮堤」などがマップで表示されています。防潮堤は津波や高潮で想定される約6mの波にも耐えられるように造られています。水路があるために防潮堤が造れない場所には水門を設置し、水門を閉じることで津波や高潮を防ぎます。しかし水門を閉じても、大雨などの影響で防潮堤の内側の水位が上がることがあります。その対策として「排水機場」を設置し、ポンプで内側の水を海に排水できるようにしています。江東区に新設された「辰巳排水機場」には合計9台のポンプが設置され、25mプールを2〜3秒で空にする排水能力があります。
高潮対策センターは港区と江東区にあり、どちらでも水門や排水機場などを遠隔で管理できるバックアップ体制が整えられています。
高潮対策センター
HP:https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/yakuwari/takashio/center/
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2023622日(木)

「住宅でできる浸水対策」

自然災害に備えるため東京都が推進している住宅でできる浸水対策を紹介します。
都市部に降った雨は下水道を通って川や海に排水されますが、大量の雨が流れ込み下水道管の能力を超えた場合、「内水氾濫(ないすいはんらん)」と呼ばれる浸水被害につながります。東京は舗装されている場所が多いため、地面に水が染み込みづらく、水害被害額の7割以上がこの内水氾濫によるものです。
そこで東京都が普及を進めているのが「雨水浸透(うすいしんとう)ます」です。庭などに埋め込んで設置し、雨どいで集められた雨水を地面に浸透させることで下水道に流れ込む水を減らすことができます。このほか、水を地面に染み込ませる穴が開いている「浸透管」と呼ばれるものもあります。模型を使った実験では、これらの対策が効果的であることがわかります。
豪雨災害からわが家を守る
HP:http://www.tokyo-sougou-chisui.jp/Pamphlet/wagayawomamoru_R4.pdf
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2023623日(金)

「地下鉄の浸水対策」

様々な浸水対策を行っている東京メトロの取り組みを紹介します。
上野駅のそばに、地上の車庫から地下につながる線路があります。洪水が発生した時、線路を通り地下に水が入らないようにするため、厚さ約20cmの「防水ゲート」が遠隔操作で閉められます。地下の線路内にも同じ仕組みの防水ゲートが設置されています。
乗客が利用する駅の出入口には、「防水扉」や「止水板(しすいばん)」で水を防ぐ対策が施されています。
歩道などにある地下鉄の「換気口」にも対策がされています。換気口の金網の下は空洞になっていて地下鉄の構内につながっていますが、遠隔操作でフタが閉まるようになっています。大雨警報などが出た時は、このフタを閉めて水が流れ込まないように防ぎます。
さらに、モニターやマイクなどを設置した、災害時の対策本部となる部屋を設け、いざという時に迅速に対応できるよう、関係者が集まる訓練を定期的に行って災害に備えています。
風水害対策|東京メトロ
HP:https://www.tokyometro.jp/safety/prevention/wind_flood/index.html
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TOKYO強靭化プロジェクト
HP:https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/basic-plan/kyoujinkaproject/