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30周年!江戸東京たてもの園

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2023522日(月)

「二・二六事件 高橋是清邸」

今年3月に開園30周年を迎えた「江戸東京たてもの園」を紹介します。現地での保存が難しい文化的価値の高い建物を移築、復元して展示しており、江戸時代から昭和中期にかけて建てられた30棟の建物を見学することができます。
開園当時から公開されている「高橋是清邸」は、総理大臣や大蔵大臣を歴任した高橋是清が二・二六事件で暗殺された建物です。
1902年、赤坂に建てられ、現在の青山通り沿いに約2000坪の敷地がありました。たてもの園では、主屋の部分を移築・復元しています。
2階は、是清が寝室や書斎として使っていました。1936年の二・二六事件の際、窓に面した2部屋のどちらかで休んでいた是清は、踏み込んできた青年将校によって殺害されました。1階には、当時食堂として使われた洋風の部屋もあります。床は“寄木張り”で、テーブルとイスを使って食事をしていました。
邸宅にあった庭園の一部も再現されています。
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2023523日(火)

「徳川家ゆかりの建物」

「江戸東京たてもの園」には、江戸時代から昭和中期にかけて建てられた30棟の建物が移築、復元されています。
その中から、徳川家にゆかりのある建物を紹介します。
「旧自証院霊屋(きゅうじしょういんおたまや)」は、徳川第3代将軍・家光の側室であったお振(ふり)の方を祀った建物で、1652年、現在の新宿区富久町に建てられました。極彩色の木彫りや飾り金具の装飾が施され、江戸時代初期の建築技術が随所に表現されています。日曜・祝日の晴れた日には、霊屋の扉が開けられ、内部を見ることができます。
「八王子千人同心組頭(せんにんどうしんくみがしら)の家」は、徳川家の家臣の家でした。
八王子千人同心(せんにんどうしん)は、江戸と甲斐の国の国境を警備していた半分武士、半分農民の家臣団です。この組頭の家には、身分の高い客人を迎えるための「式台(しきだい)」を備えた玄関があり、格式の高さが感じられます。
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2023524日(水)

「ノスタルジックな風景」

「江戸東京たてもの園」には、江戸時代から昭和中期にかけて建てられた30棟の建物が移築、復元されています。
その中から、近代のノスタルジックな風景が楽しめる建物などを紹介します。
明治時代後期に建てられた「万世橋交番」は、園内で唯一のレンガ造りの建物です。万世橋交番は、かつてあった万世橋駅のそばに建ち、1930年までは交番として、その後1963年までは、巡査の休憩所として利用されていました。30年前にたてもの園へ移築された際には、屋根を外す作業などをしてから、そのままトレーラーに乗せて運ばれました。その貴重な映像が残っています。
1962年に製造され、渋谷から六本木、新橋などの区間を走っていた「都電7500形」も展示されています。
昭和初期の商店が並んでいるエリアもあります。荒物屋「丸二商店」は店内に昭和10年頃の様子が再現されていて、ヤカンやザル、タワシなど懐かしい商品が並んでいる光景を楽しむことができます。
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2023525日(木)

「江戸の古民家 綱島家」

「江戸東京たてもの園」には江戸時代から昭和中期にかけて建てられた30棟の建物が移築、復元されています。
その中から、江戸時代の古民家を紹介します。
「綱島家(農家)」は、江戸時代中期、多摩川を望む高台に建てられました。園内にある茅葺き民家の中で一番古い建物です。中に入ると、土間と広間の境に「大黒柱」がありますが、断面が「長方形」の木材が使われています。大黒柱の断面は正方形が多く、これは珍しいものです。
室内は、昭和初期の暮らしが再現されています。広間の隣には、客室として使われていた畳敷きの「座敷」があります。この部屋にだけは天井が張られ、「床の間」をしつらえていることから、最も格式の高い部屋であることが分かります。
移築作業時に興味深い発見がありました。広間にある壁の一部に“引っ込んでいる部分”があり、「押板(おしいた)」という掛け軸をかけたりするくぼみだとわかりました。この押板が発展して、部屋と一体になった「床の間」が誕生したと言われています。
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2023526日(金)

「日本の“タイル”」

江戸時代から昭和中期にかけて建てられた30棟の建物が移築、復元されている「江戸東京たてもの園」。
展示室では8月20日まで、特別展「日本のタイル100年‐美と用のあゆみ」が開催されており、タイルの歴史や役割を知ることができます。
「スクラッチタイル」のコーナーでは、引っかいたような細い溝の模様が特徴で、素朴な味わいがあるタイルを展示しています。スクラッチタイルは、1923年に帝国ホテル旧本館に使われた「スクラッチレンガ」の意匠を活かしたもので、関東大震災の復興では、量産が容易なこともあり大流行しました。
特別展では“たてもの園でタイルめぐり”と題した限定マップを用意しています。
マップに載っている「常盤台写真場」では、玄関にスクラッチタイルが使われています。
また、1925年建築の「小出邸」では、応接間の一角にタイルが貼られています。ストーブを置く場所の周りで、防火と装飾を兼ねた、「美術タイル」と呼ばれる美しいタイルです。
特別展「日本のタイル100年-美と用のあゆみ」
会期:8月20日(日)まで
会場:江戸東京たてもの園 展示室
HP:https://www.tatemonoen.jp/special/2023/20230311.php
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江戸東京たてもの園
住所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
電話:042-388-3300
開園時間:午前9時30分〜午後5時30分(10月〜3月は午後4時30分まで)
     ※入園は閉園の30分前まで
休園日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
観覧料:一般 400円 65歳以上 200円
HP:https://www.tatemonoen.jp/