東京サイト 毎週月〜金 午後1時45分から

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技術で都市課題を解決

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202343日(月)

「世界初 水空合体ドローン」

東京都は、高度な技術や多彩なアイデアで都市課題を解決し持続可能な社会につなげようと、“Sustainable High City Tech Tokyo”から名付けた「SusHi Tech Tokyo(スシテックトーキョー)」というプロジェクトを推進しています。その一環として、今年2月、最先端の技術やサービスを開発する国内外の企業が集まる展示会が開かれました。
展示会で「KDDI」は、空を飛ぶ「空中ドローン」と、水に潜る「水中ドローン」が合体した、世界初の「水空合体ドローン」を出展しました。空中ドローンが海などに着水すると、格納されていた水中ドローンが分離して水に潜り、自在に撮影することができます。水空合体ドローンは、スマートフォンなどのタブレット端末で陸にいながら操作することが可能で、撮影した映像は手元の端末を使いリアルタイムで確認できます。
港湾施設や海底ケーブルなどの点検には、船を出し、ダイバーが潜水する必要があり、危険も伴います。こうした水中の点検をドローンで簡単に行えるよう、開発が進められています。定置網や養殖場といった漁業の現場での活用も期待され、2024年度中の実用化を目指しています。
HP:https://kddi.smartdrone.co.jp/case/002/
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202344日(火)

「高精度な位置情報システム」

東京都は、高度な技術や多彩なアイデアで都市課題を解決し持続可能な社会につなげようと、「SusHi Tech Tokyo(スシテックトーキョー)」というプロジェクトを推進しています。その一環として、最先端の技術やサービスを開発する国内外の企業が集まる展示会が開かれました。
「内閣府宇宙開発戦略推進事務局」は、日本独自の高精度な位置情報を提供する「準天頂衛星みちびき」を出展しました。既に4機の“みちびき”が宇宙に打ち上げられ、運用されています。
一般的に使われているGPS衛星は日本上空に常にとどまってはいないため、建物などの影響で位置情報にズレが生じます。一方“みちびき”は、4機あるうち、少なくとも1機が常に日本上空をカバーできる軌道を周回しています。GPSの位置情報には誤差が約10mありますが、“みちびき”の誤差は最高で6cmまで小さくなります。
アメリカが開発したGPSが故障した場合、日本国内で位置情報を受信できなくなり社会の混乱を招く可能性があるため、日本独自に位置情報を提供できるシステムを開発する必要がありました。現在、スマートフォンや腕時計など、“みちびき”の位置情報に対応した製品が約400種類販売されています。さらに安定した位置情報の測定を可能にするため“みちびき”の新型機の開発や、さまざまな実証実験も進められています。
みちびき(準天頂衛星システム)
HP:https://qzss.go.jp/
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202345日(水)

「舗装式太陽光発電システム」

東京都は、高度な技術や多彩なアイデアで都市課題を解決し持続可能な社会につなげようと、「SusHi Tech Tokyo(スシテックトーキョー)」というプロジェクトを推進しています。その一環として、最先端の技術やサービスを開発する国内外の企業が集まる展示会が開かれました。
展示会に出展された「舗装式太陽光発電パネル」は、現在、港区のお台場学園で校門前の敷地に設置して実証実験が行われています。この太陽光パネルはフランスのColas(コラス)社が開発したもので、日本での普及や施工などを東亜道路工業が担っています。パネルの厚さは6oで、アスファルトなどの上に貼り付けて設置します。既存の空間をそのまま活用でき、大きな工事が必要ありません。1枚当たり、約125p×70pのパネルで最大125W発電できます。お台場学園には18枚のパネルが設置され、発電した電気は蓄電池を通して守衛室の電力などに使われています。パネルの表面には滑り止め加工がされ、大型車が20万回通っても問題ない耐久性を備えています。
舗装式太陽光発電パネルは風にも強いため、台風被害を受けにくく、停電時の非常用電源としての活用も期待されています。現在は様々な実証実験が行われており、2025年に車道で実用化することを目指しています。
舗装式太陽光発電システム|Colas社
HP:https://www.wattwaybycolas.com/ja/hoomupeeji.html
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202346日(木)

「東京湾の水質改善」

東京都は、高度な技術や多彩なアイデアで都市課題を解決し持続可能な社会につなげようと、「SusHi Tech Tokyo(スシテックトーキョー)」というプロジェクトを推進しています。その一環として、最先端の技術やサービスを開発する国内外の企業が集まる展示会が開かれました。
展示会に出展した「イノカ」は、東京湾の海底の環境を再現した水槽を使い、「JFEスチール」と共同で水質改善の実証実験を行っています。
イノカは水質や潮流、日照時間など自然界の様々なデータを集め、実際の海と同じ環境を水槽の中に再現しました。水質を悪くする大きな要因は、東京湾の底にたまったヘドロから発生する「硫化水素」という有毒なガスだと言われています。そこで、今回の実験に使われているのが、鉄鋼製品の製造過程で生まれる副産物「鉄鋼スラグ」。化学反応によって硫化水素の発生を防ぐというアイデアです。
水温や水流などが異なる複数の水槽で、効果的な鉄鋼スラグの量などの検証を重ね、2025年に実際の海での実証実験を目指しています。
イノカ
HP:https://corp.innoqua.jp/
鉄鋼スラグを用いた水質改善|JFEスチール
HP:https://www.jfe-steel.co.jp/products/slag/b07.html
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202347日(金)

「デジタル化で文化財を活用」

東京都は、高度な技術や多彩なアイデアで都市課題を解決し持続可能な社会につなげようと、「SusHi Tech Tokyo(スシテックトーキョー)」というプロジェクトを推進しています。その一環として、最先端の技術やサービスを開発する国内外の企業が集まる展示会が開かれました。
「凸版印刷」は、デジタル技術を活用した文化継承を目指し、現在の東京に江戸城が建つVR(バーチャルリアリティ)作品『江戸城の天守』を製作し、展示会に出展しました。VRで再現した江戸城は、柱の構造が記された古い資料などを元に当時の姿を忠実に現していて、コントローラーを使って好きなサイズや角度で江戸城を見ることができます。
さらに、凸版印刷では、古い絵巻をコミュニケーションツールとして活用する取り組みも進められています。19世紀初頭の日本橋の賑わいが描かれた絵巻「熈代勝覧(きだいしょうらん)」をデジタル化したオンラインシステム「ETOKI ONLINE(絵解きオンライン)」は、誰もが自由にコメントを書き込むことができます。デジタル化した文化財にインターネットを通して世界中からアクセスし、質問や返信などの会話をしながら知識を共有していこうというシステムです。
「古い資料や文化財をただ保存しておくだけではなく、未来の暮らしを作るインスピレーションやヒントを得られる形にしたい」と、こうしたデジタルコンテンツを開発しています。
トッパン VR・デジタルアーカイブ
HP:http://www.toppan-vr.jp/bunka/
ETOKI ONLINE(絵解きオンライン)
HP:https://web.etoki.jp/viewer/#/items/26
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SusHi Tech Tokyo
HP:https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/cross-efforts/sushitechtokyo/