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冬に潜む危険

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20221212日(月)

「ヒートショックにご用心」

冬に潜む危険「ヒートショック」について学びます。ヒートショックは、暖かい部屋から浴室やトイレなど寒い場所に移動し、服を脱いだり風呂につかったりした時などに、体温が激しく変化することで起こる症状です。急激な温度変化が血圧の乱高下を招き、脳卒中や急性の心臓病、血管病を起こします。呂律(ろれつ)が回らない、麻痺する、胸が痛む、息苦しいといった症状が急激に出ます。特に高齢の人、高血圧や糖尿病のような持病がある人はリスクが高くなり、「入浴関連死」という言葉があるほど、お風呂でのヒートショックには注意が必要です。ヒートショックを防ぐためのポイントは寒暖差をなくすこと。脱衣場にヒーターを置いたり、シャワーの温水を使って湯はりをすることで浴室内を温めたり、湯の温度を41度以下にして、10分程度つかったりするのも有効な対策です。
都立多摩北部医療センターの医師は、このほか早朝の散歩にも注意が必要だと話しています。散歩は一般的に健康に良いイメージですが、早朝の散歩は、急激に冷たい外気に触れることでヒートショックを起こし、急性の心臓病、胸痛や息苦しさを招くこともあるそうです。
HP:https://www.tmhp.jp/tamahoku/
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20221213日(火)

「低温やけどにご用心」

冬に潜む危険「低温やけど」について学びます。低温やけどとは、皮膚が比較的低い温度に長時間当たることで起こるやけどのこと。熱湯をかけたやけどと違い、瞬間的な痛みがないため、気づかないことも多いやけどです。
特に冬によく使われている電気アンカやゆたんぽ、温風ヒーターなどには注意が必要です。身体にずっと当てたまま眠ってしまい、低温やけどになるケースがあります。消費者庁のホームページでは、湯たんぽなどを体に密着させていると、体温より高めの44℃ではおよそ3〜4時間、46℃では30分から1時間で低温やけどが起きると注意喚起しています。
都立広尾病院の医師は、「低温やけどになった直後は水ぶくれになり、痛みを感じないため、市販の薬で治せると思って病院に行かない人が多いが、2日目以降になると皮膚が壊死することもあり、手術や薬で溶かして取り除くことが必要になってくる」と話しています。高齢者や糖尿病を患っている人は皮膚の感覚が鈍くなるため、特に注意が必要だそうです。
低温やけどへの対策は、ゆたんぽは身体に直接当たらないようにすること。あるいは、布団に入れて、寝る直前に出す、などがあります。また温風ヒーターは、タイマーで時間を決めて使用することがポイントです。
都立広尾病院
HP:https://www.tmhp.jp/hiroo/
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20221214日(水)

「もちによる事故にご用心」

冬に潜む危険「もちによる事故」について学びます。東京消防庁管内では2016〜20年で、毎年100人前後がもちなどをのどに詰まらせて救急搬送されています。特に集中するのが、これから迎える年末年始の時期で、搬送される人の約9割が65歳以上の高齢者です。高齢になると物を飲み込む機能が衰え、もちを喉に詰まらせやすくなるためです。事故を予防するためには、食べる前にお茶や汁物を飲んでのどを潤すことや、もちを小さく切って、ゆっくり噛んで飲み込むようにすることが重要です。
周囲の人が物をのどに詰まらせたら、すぐに119番に通報してください。その後、声かけをして、声を出せるか、咳が出るかを確認。声も出せず咳もできないようなら、気道異物除去という処置を行います。まず肩甲骨の間を強く叩く「背部叩打法(はいぶこうだほう)」を行い、これで異物が取れない場合は「腹部突き上げ法」を行います。
これらの気道の異物除去や救命処置の方法は、東京消防庁のHPから確認することができます。もし救急車を呼ぶかどうか迷った場合は、#7119に連絡してください。
もちなどによる窒息事故に注意|東京消防庁
HP:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2022/202212/camp3.html#camp3-an03
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20221215日(木)

「積雪・凍結による転倒にご用心」

冬に潜む危険「積雪や凍結による転倒事故への対策」を学びます。今年1月6日、東京都心で降った雪は、最大10pを記録し、交通機関にも影響を及ぼしました。翌日の東京消防庁管内での救急出動は3140件、これは1日の出動件数としては過去5番目に多い数字でした。凍結による転倒事故は通常の転倒よりも骨折に至るケースが多く、この時の降雪による被害は数日間続きました。転倒事故にあったのは、主に50〜80代の人たちです。
こうした転倒事故を防ぐためには、滑りにくい靴を選び、足裏全体で着地しながら、ゆっくり小股で歩くことが大切です。手すりなどがあれば必ずつかむようにしましょう。また残雪や凍結路面を避けて歩くことも心がけましょう。これらの事故は朝の通勤通学の時間帯に多く発生しているため、時間に余裕を持って行動することも大切です。積雪がない場合でも、冬はマンホールの蓋に溜まった水が凍結して滑ることがあるので注意が必要です。
積雪や道路の凍結が原因の救急事故に注意!|東京消防庁
HP:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2022/202201/camp3.html#camp3-an01
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20221216日(金)

「電気火災にご用心」

冬に潜む危険「電気火災」について考えます。去年、東京消防庁管内で発生した火災は3935件。そのうち1399件が、電気製品やコードなどによる電気火災です。これから冬の時期は電気ストーブなどの暖房器具を使う機会が増えるため、特に注意が必要です。去年、東京消防庁管内で電気ストーブが原因で起こった火災は85件でしたが、その中で最も多かったのが、布団や衣類などの可燃物が電気ストーブに接触して出火するケースでした。電気ストーブは火事になりにくいと思われがちですが、表面温度が640℃ほどになるので、掛布団などの布団類が接触すると火災の原因となります。電気ストーブを使用するときは、周りに燃えやすいものを置かない、外出時や就寝時は必ず電源を切る、ストーブの上に洗濯物を干さないことなどに注意してください。
暖房器具以外に注意が必要なのが、コンセントやプラグの接触不良や埃などが原因で起こる火災です。初期の兆候は小さな焦げ跡なので気にしない人もいますが、放置すると大きな火災につながる可能性もあるので、見つけた場合はすぐ119番に通報してください。このような火災を防ぐには、普段から差込プラグなどに緩みがないか、埃などが溜まっていないかの確認が重要です。
電気火災を防ごう|東京消防庁
HP:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2021/202108/camp3.html
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