![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |

2021年1月11日(月)
「江戸つまみ簪(かんざし)」

花びらには「羽二重(はぶたえ)」という絹織物が使われ、独特の弾力を生かし、つまんで立体感のある花びらなどを作ることが「つまみ簪」の名前の由来になっています。
「江戸つまみ簪」を作り続けて70年。東京都伝統工芸士の穂積実さん(84)は、「一つ作るのに3~4日かかり、さんざん考えて完成した時には“バンザイ”だ」と話します。そして、「常に違う品物を作るのが良かった。ものを作るのは楽しいし嬉しい」と語ってくれました。
夢工房
住所:千葉県市川市大野町1-408電話:047-337-4506
2021年1月12日(火)
「東京彫金」

「東京彫金」は金、銀、銅などを素材とし、「鏨(たがね)」と呼ばれる工具を使い金属を彫ります。数百本ある「鏨」は先端の鋭さや刃の角度、大きさなどがすべて異なり、山肌や動物の毛並みなど表現したいデザインに合わせて使い分けています。彫りの深い部分や浅い部分を織り交ぜ、光が当たる角度によって様々な表情を見せる「東京彫金」。ブローチなど小さなアクセサリーも手掛ける小川さんは、自分の感性だけでなく依頼者と対話しながら創作することに最も作り甲斐を感じているそうです。
東京彫金
住所:東京都杉並区和田3-8-13電話:03-3381-9859
HP:https://ogawachokin.com/
2021年1月13日(水)
「東京本染 ゆかた・てぬぐい」

「東京本染ゆかた・てぬぐい」は浴衣などによく使われる江戸小紋柄が多いのが特徴です。使い込むほど糸に空気を含み、手触りが柔らかくなることも魅力の一つです。
6年前から、家業の東京本染に本格的に取り組む瀧澤慶子さん(35)。2色の染料を同時に注ぎ、「ぼかし」と呼ばれる独特のグラデーションを生み出す技術など、昔ながらの伝統を今に伝えています。職人の高齢化が進む中、東京本染の裾野を広げようと、瀧澤さんは一般向けの体験教室も開いています。
東京和晒株式会社
住所:東京都葛飾区立石4-14-9電話:03-3693-3333
HP:https://tenugui.co.jp/
2021年1月14日(木)
「江戸木目込人形」

約45年間に渡り「江戸木目込人形」を作り続ける松崎幸一光さん(67)。「きめこみ」の工程では、糊の量が多すぎると生地にシミができてしまうため、糊の量に細心の注意を払っています。
松崎さんの作る人形は、丸顔の柔和で愛くるしい表情。今の人に受け入れられやすいよう、時代に合わせた制作をしています。節句人形には人の無事や成長を祈る気持ちが込められているといい、そうした気持ちを思い返すことができる人形作りを目指しているそうです。
株式会社松崎人形
住所:東京都足立区栗原2-4-6電話:03-3884-3884
HP:https://www.koikko.com/
2021年1月15日(金)
「江戸刷毛(はけ)」

刷毛には動物の毛などが用いられ、用途に合わせて使い分けられています。和紙に糊を塗る“糊刷毛”には、独特のコシがあり“馬尾毛”という馬の尻尾の毛が使われ、和紙を水で湿らせしわを伸ばす時に使う“水刷毛”には、毛の中がストロー状で水の含みがいい鹿毛が使われています。
京都で使われる刷毛は丸みがある形が多い一方、江戸刷毛は指先で刷毛を回転させながら作業がしやすいよう、小ぶりで角ばった形をしているものが多く、江戸っ子の“粋”な気質が表れているといいます。
また刷毛の品質は「毛先」で分かれます。途中で切れていたり、不揃いなものが混じると質の良い刷毛にはなりません。「すれ取り」と呼ばれる工程では、指先の感覚で質の悪い毛先を選別しているそうです。
小林刷毛製造所
住所:千葉県習志野市藤崎5-7-5電話:047-472-3431