東京サイト 毎週月〜金 午後1時55分から

バックナンバー

テーマ
東京の文化財

20191028日(月)

「旧醸造試験所第一工場」

重要文化財に指定されている旧醸造試験所第一工場は、明治37(1904)年に日本酒を中心とした酒造産業の育成と品質向上を目指して造られました。大蔵省の技師、妻木頼黄が設計した当時最先端の大規模れんが造り建築物です。
建物はイギリス積みというれんがの積み方で、関東大震災の揺れにも耐えた頑丈な造りになっています。旧麹室では釉薬れんがと呼ばれる特殊なれんがを使い、乾燥を防ぐことで麹を作るのに良い環境にしていたそうです。地下の貯蔵庫には、良い貯蔵条件の証であるカビが壁一面に生えています。適切な水分と湿度が保たれているため、現在もお酒の研究で貯蔵庫として使われています。
建物内部は、東京文化財ウィーク開催中の10月29日〜11月1日の4日間、特別公開されます。
住所:東京都北区滝野川2-6-30
電話:03-3910-3853(日本醸造協会)
HP:http://www.jozo.or.jp/redbrick

東京文化財ウィーク2019特別公開
公開日:10月29日(火)〜11月1日(金)
公開時間:午前10時〜午後3時
TOPヘ戻る

20191029日(火)

「旧前田家本邸」

重要文化財の旧前田家本邸は、旧加賀藩主・前田家16代当主、前田利為侯爵の邸宅として昭和4(1929)年に洋館が竣工し、当時「東洋一の邸宅」と称されました。建設当時の華やかな内装や調度品の修復と復元作業が行なわれ、去年リニューアルオープンしました。
同じ敷地内にある和館は昭和5(1930)年に竣工。外国からの賓客に日本文化を伝えるために造られた近代和風建築です。今回特別公開される2階は茶室の建築を取り入れたような空間になっています。また、普段は入れない日本庭園も特別公開され自然の中の景色を再現した池泉式庭園を間近で見学することができます。
旧前田家本邸
住所:東京都目黒区駒場4-3-55

洋館
電話:03-3466-5150
公開時間:午前9時〜午後4時30分
休館日:月・火曜(祝日の場合は開館)、年末年始
HP:http://www.syougai.metro.tokyo.jp/sesaku/maedatei.html

和館
電話:03-3460-6725
公開時間:午前9時〜午後4時
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
HP:https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/sports_koen_yoka/koen/omoshiro/komaba.html

東京文化財ウィーク2019 特別公開・ガイドツアー
開催日:11月4日(月・休)まで
TOPヘ戻る

20191030日(水)

「正福寺地蔵堂」

室町時代1407年に建てられた正福寺地蔵堂。都内にある木造建築で唯一の国宝で、600年以上前の姿を今も残しています。
鎌倉時代に中国から入ってきた、禅宗様と呼ばれる建築様式で建てられ、屋根が先に向かって強く反り上がっています。屋根の下にある羽のように突き出している部分は尾垂木(おだるき)と呼ばれ、これも禅宗様建築の特徴です。屋根は“こけら葺き”という薄い木の板を重ねる工法で作られています。
東京文化財ウィークの11月3日に1日限定で特別公開される内部には、千体地蔵堂という別名で呼ばれる由来となった、数多くの木彫りのお地蔵様が祀られています。
正福寺地蔵堂
住所:東京都東村山市野口町4-6-1
電話:042-391-0460

東京文化財ウィーク2019 特別公開
公開日:11月3日(日・祝)
公開時間:午前10時〜午後4時
TOPヘ戻る

20191031日(木)

「明治学院インブリー館」

明治学院インブリー館は、明治22(1889)年頃に建てられた都内で最も古い歴史を持つ宣教師館で重要文化財に指定されています。
1880年代のアメリカ建築様式で建てられ、宣教師のW.インブリー博士が仕事場兼自宅にしていた2階建て住宅です。バルコニーのデザインや外壁・窓など、19世紀後半のアメリカ式住宅の特徴的な姿がそのまま残されています。
今回は建物の内部が特別公開されます。今でも学生や職員が使用している1階の応接室には、当時のガス灯に使われたガスコックが残っていて時代を感じることができます。2階のリビングルームは、卵漆喰と呼ばれる卵の殻を混ぜた漆喰で塗られたクリーム色の壁が特徴です。
明治学院インブリー館
住所:東京都港区白金台1-2-37
電話:03-5421-5170(明治学院)
HP:http://www.meijigakuin.jp/

東京文化財ウィーク2019 特別公開
公開日:11月1日(金)〜3日(日・祝)
公開時間:午前10時30分〜午後4時
TOPヘ戻る

2019111日(金)

「旧清明文庫」

幕末の偉人、勝海舟の別邸跡地に建つ旧清明文庫は、勝海舟に関する図書を収集し公開する建物として昭和8(1933)年に建てられた当時最新の会館建築でした。国の登録有形文化財で、ネオゴシック様式と呼ばれる垂直に伸びた装飾の柱が外観の特徴となっています。
これまでは建物の内部は見学できませんでしたが、今年の9月に大田区立勝海舟記念館としてオープンしたことで、勝海舟に関する貴重な展示品とともに、内部の会館建築や装飾なども見ることができるようになりました。昭和初期に流行したタイルの室内装飾や木製の手すりなど、とても良い状態で残っています。2階にはかつての講堂が復元され、当時の様子がうかがえます。
旧清明文庫
住所:東京都大田区南千束2-3-1
電話:03-3777-1281(大田区教育委員会事務局文化財担当)

大田区立勝海舟記念館
電話:03-6425-7608
開館時間:午前10時〜午後6時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日
入館料:一般300円、65歳以上240円、小中学生100円
HP:https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/hakubutsukan/katsu_kinenkan/index.html
TOPヘ戻る

東京文化財ウィーク2019
電話:03-5320-6862(東京都教育庁地域教育支援部管理課文化財保護担当)
HP:http://www.syougai.metro.tokyo.jp/sesaku/week.html