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受動喫煙のない社会

2019826日(月)

「東京都受動喫煙防止条例」

他人の喫煙により生じたたばこの煙にさらされることを受動喫煙といいます。日本では、受動喫煙による年間死亡者は約1万5千人にのぼると推計されています。
東京都では、東京2020大会に向け、受動喫煙による健康への悪影響を未然に防止し、たばこを吸う人も吸わない人も快適に過ごせる街を実現するため、「東京都受動喫煙防止条例」を制定し、2020年4月1日から全面施行します。
受動喫煙防止対策はすでに段階的にスタートしており、7月1日から病院や行政機関、幼稚園、学校など多くの人が利用し子どもが多いとされる施設の屋内は完全禁煙となりました。さらに、幼稚園、小中学校、高校、保育所は、9月1日から敷地内はすべて禁煙です。
飲食店も2020年4月1日から原則屋内禁煙で、飲食店での喫煙は、完全個室化や煙が外に漏れないなど一定の条件を満たした喫煙室に限られます。それに先駆け9月1日からは、喫煙できるかできないかがわかるステッカーを店先に掲示することが義務化されます。
電話:0570-069690
HP:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/tokyo/kangaekata_public.html
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2019827日(火)

「受動喫煙の怖さ」

たばこの煙には、約5300種類の化学物質が含まれています。喫煙者が吸い込む煙「主流煙」よりも、火のついたたばこの先から出ている「副流煙」に有害物質が多く含まれるため、受動喫煙の影響が強いといいます。例えば、8時間受動喫煙にさらされた場合、1日5本から10本喫煙したことと同じだそうです。
また、煙の有害物質は衣類などにも付着していたり、喫煙後しばらくは、吐く息にも有害物質が含まれているため、その周辺の空気を吸った人は受動喫煙をしていることになります。
受動喫煙によって様々な症状が出るのが「受動喫煙症」。その症状は、頭痛、めまい、吐き気など。受動喫煙症は、受動喫煙が原因と気付きにくく、症状が進むとさらに体に悪影響を及ぼします。
受動喫煙による病気としては、動脈硬化や脳卒中、肺がんなどで、年間約1万5千人が死亡していると推計されています。
都立大塚病院
生活習慣病外来(禁煙外来)毎週金曜午後4時〜
電話:03-3941-3211(代表)
HP:http://www.byouin.metro.tokyo.jp/ohtsuka/
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2019828日(水)

「喫煙室の新基準」

2020年4月1日に東京都受動喫煙防止条例が全面施行されると、屋内に喫煙室を設置する場合、新しい3つの基準を満たさなければなりません。1つ目は喫煙室の出入口を開放したときに、風速0.2m/秒以上の気流が喫煙室内へ流れ込むことです。風速0.2m/秒とは、自然に煙が流れていく程度の風の速さです。2つ目は、壁や天井などによって隙間なく覆われていること。そして3つ目が、喫煙室内で発生する煙を屋外へ排出することです。
東京都では、喫煙室を設置している企業や、これから設置したい企業に労働衛生コンサルタントを派遣し相談に乗っています。さらに、宿泊施設や中小飲食店に対して、喫煙室の設置等に補助金の支援も行っています。
受動喫煙防止に関する事業者への支援
・専門アドバイザーによる相談事業
HP:http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/01/25/04.html
・宿泊施設・中小飲食店における喫煙専用室の設置等に対する補助金
HP:http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/tourism/kakusyu/syukuhaku/
(中小飲食店の内、風営法規制対象施設はこちら)
HP:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/kitsuen/insyokutentaisaku/insyokutenhojo/index.html
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2019829日(木)

「企業の取り組み」

“禁煙チャレンジ”という取り組みによって去年11人が禁煙に成功した会社を訪ねました。
禁煙への取り組みとしては、禁煙外来を利用する場合は会社が費用を負担すること、そして特に力を入れたのが、受動喫煙の怖さを認識してもらうこと。受動喫煙に詳しい医師による講演会を行なっています。
たばこを36年間吸っていた社員は、きっかけがなく自分の意志だけではやめられなかったたばこが、会社の取り組みのおかげでやめることができたといいます。講演会がきっかけで3ヵ月前から禁煙に取り組んでいる社員は、最初はたばこを吸いたくて飴やガムを食べていたといいますが、禁煙したことで受動喫煙がなくなって家族は喜んでいるそうです。
さらにこちらの会社では、2020年1月から7カ所全ての事業所で敷地内禁煙を行います。
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2019830日(金)

「自治体の取り組み」

都内でも随一の飲食店数の港区では、受動喫煙防止対策を行なっている飲食店を紹介するガイドブックを発行しています。ガイドブックでは、飲食店を「敷地内禁煙」「建物内禁煙」「店内禁煙」と、細かく分類して紹介しています。
その中の一つである福島屋は、おでんの香りが損なわれないように2006年に店を改装したのがきっかけに店内完全禁煙にしたそうです。
また、2002年に全国で初めて路上喫煙を禁止した千代田区では、屋外での喫煙所の整備も進めています。利用者が多いオフィスビルのテラスに、移動も可能な喫煙トレーラーを設置しました。受動喫煙の防止と共に、たばこを吸う人と吸わない人が共生できるまちづくりを目指しているそうです。
福島屋
住所:東京都港区麻布十番2-1-1
営業時間:(月〜金)午前11時30分〜午後2時、午後5時30分〜9時
(土・日曜、祝日)午前11時30分〜午後9時
定休日:火曜
電話:03-3451-6464
「港区 煙(たばこ)のないレストラン」
電話:03-6400-0083(みなと保健所健康推進課健康づくり係)
HP:https://www.city.minato.tokyo.jp/kenkouzukuri/tabaccoguidebook.html
千代田区喫煙トレーラー
電話:03-5211-4251(千代田区役所安全生活課安全生活係)
HP:https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kuse/koho/pressrelease/h31/h3102/h310226.html
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