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文豪の愛したスイーツ

2015928日(月)

「川端康成のプチ・フール」

パリの有名菓子店で修業した高田壮一郎さんが、昭和35年に開店したフランス菓子CADOT。店内に掲げられた川端康成直筆の推薦文には、「洋菓子のほんとうを同好の人々に知ってもらへるのは、私の自慢でもある」とあります。
そんな川端が愛したのがプチ・フール。上にドレンチェリーを乗せたものは、“エロを感じる”と評したとか…。さらにプチ・フール・セックもお気に入りで、文机の下に隠して家族にも分け与えなかったそうです。
住所:東京都北区西ヶ原1-49-3
電話:03-3910-6241
営業時間:午前9時〜午後7時
定休日:不定休(月1回)、1月1日
HP:http://www.kitanet.ne.jp/~cadot/

プチ・フール 151円(1個)
プチ・フール・セック(3号缶) 3,456円
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2015929日(火)

「正岡子規の羽二重団子」

江戸後期の文政2年、芋坂の現在地で創業した羽二重団子。以来約200年、江戸の風味を受け継いでいます。
根岸に住んでいた正岡子規は常連で、寝たきりになった晩年に綴った日記『仰臥漫録』には、「あん付三本、焼一本を食ふ」との記述も…。そんな子規にあやかったメニューが“正岡子規 漫録セット”。団子としては珍しい生じょうゆの付け焼きと、小豆の風味を味わうため砂糖を控えめにしたこしあんのハーモニーが絶妙です。
羽二重団子 本店
住所:東京都荒川区東日暮里5-54-3
電話:03-3891-2924
営業時間:午前9時〜午後5時
HP:http://www.habutae.jp

正岡子規 漫録セット 1,080円
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2015930日(水)

「芥川龍之介のくず餅」

創業は江戸後期の文化2年、以来210年くず餅を中心に伝統的な江戸の味を今に伝える船橋屋。
芥川龍之介は東京府立第三中学(現在の都立両国高校)在学時、体操の授業を抜け出して来店し、一番奥の席に壁に向かって座り、くず餅を黙々と食べて帰ったとの逸話が残っています。さらに昭和2年、東京日日新聞に連載した『本所両国』には、船橋屋のくず餅についての記述も…。ほのかな酸味と黒蜜の甘さ、黄な粉の香り高さが合わさった逸品です。
船橋屋 亀戸天神前本店
住所:東京都江東区亀戸3-2-14
電話:03-3681-2784
営業時間:午前9時〜午後6時(喫茶ルームは午後5時まで)
HP:http://www.funabashiya.co.jp

くず餅 545円
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2015101日(木)

「池波正太郎のオーギョーチィ」

創業昭和9年の愛玉子(オーギョーチィ)。店名は台湾北部に自生する植物、愛玉子(アイギョクシ)から作られるスイーツ、オーギョーチィに由来しています。
池波正太郎はオーギョーチィが好物で、たびたび来店しては先代の主人と談笑していたといいます。そんな池波が昭和58年から銀座のタウン情報誌に連載した『銀座日記』には、オーギョーチィについての記述も…。自家製のレモンシロップをかけ、独特の食感を楽しみます。
愛玉子
住所:東京都台東区上野桜木2-11-8
電話:03-3821-5375
営業時間:午前10時〜午後6時(売り切れ次第閉店)
定休日:不定休

オーギョーチィ 400円
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2015102日(金)

「江戸川乱歩の薯蕷まん頭」

人形町の老舗和菓子店・三原堂からのれん分けして、昭和12年に開店した池袋三原堂。
池袋を終の棲家とした江戸川乱歩は、戦前・戦後とよく来店しては甘いものを食べていたそうです。また乱歩の随筆を集めた『うつし世は夢』には、『三原堂の菓子』と題した作品があり、「この店は池袋名物のうちでも、光った存在の一つであろう」と評しています。そんな乱歩が特に気に入っていたのが、大和芋で膨らませた薯蕷(じょうよ)まん頭です。
池袋三原堂
住所:東京都豊島区西池袋1-20-4
電話:03-3971-2070
営業時間:午前10時〜午後7時、(甘味処)午前11時30分〜午後6時
定休日:1月1〜3日、(甘味処のみ木曜定休)
HP:http://www.ik-miharado.shop-site.jp

薯蕷まん頭 210円(1個)
あんみつ 730円
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