順位 |
国名 |
TM |
AI |
合計点 |
差 |
1 |
ロシア |
RUS |
49.500 |
49.500 |
99.000 |
|
2 |
日本 |
JPN |
49.000 |
49.000 |
98.000 |
1.000 |
3 |
スペイン |
ESP |
48.400 |
48.600 |
97.000 |
2.000 |
4 |
カナダ |
CAN |
47.600 |
47.900 |
95.500 |
3.500 |
5 |
イタリア |
ITA |
46.600 |
47.000 |
93.600 |
5.400 |
6 |
ウクライナ |
UKR |
46.000 |
46.500 |
92.500 |
6.500 |
7 |
フランス |
FRA |
44.700 |
45.100 |
89.800 |
9.200 |
8 |
ブラジル |
BRA |
44.300 |
44.800 |
89.100 |
9.900 |
9 |
スイス |
SUI |
43.400 |
44.000 |
87.400 |
11.600 |
TM:テクニカル・メリット AI:アーティスティックインプレッション
●決勝
決勝の演技順は、フランス、スイス、ブラジル、スペイン、ウクライナ、日本、ロシア、イタリア、カナダ。
フランス、スイス、ウクライナが予選より得点を落とし、ブラジルは9.0点に届かない。そんな中、3強のひとつ、スペインがきっちり力を発揮した。1回半の後方宙返りの大ジャンプでいきなり観客を盛り上げると、ミュージカル「CATS」の楽曲にのって猫のごときプールを駆け巡る。2段仕立ての倒立リフト、開脚のジャンプも大きく決まった。中盤のデュエットのスローパートも、感性豊かな表現力で哀愁のこもった展開を魅せる。得点はTMで9.6〜9.7点、AIで9.6〜9.9点を並べ、トータル97.000点。予選より0.3点の上乗せに成功。日本にプレッシャーをかける。
それに対抗すべきマーメイドJAPANも奮闘した。地元の大歓声に応援され、生き生きと10名が舞う。デュエット、トリオ、グループ、ソロと組み合わせが変わっても、同調性は乱れない。6名で作られた輪の中でデュエットのスピンがきれいに決まると、観客席からは思わず感嘆のため息が漏れる。エース、鈴木絵は決勝でも華麗なソロパートを演じた。
得点はTMもAIも目標としていた9.8点を6つ並べ、トータル98.000点。ライバル、スペインはきっちりと上回ることに成功。暫定1位で、次に控えるロシアの演技を待つ。
予選でも98.700を稼いでいたロシアは、決勝でも完璧だった。16歳のヨーロッパチャンピオンなども加わった日本同様若いチームながら、日本以上に完璧な同調を見せる。長い脚がスピード感たっぷりに回転していく。オペラ「コウモリ」から引用したヨハン・シュトラウスの音楽が、水上の舞いに見事に融合している。派手なリフト系の技は少なめだったが、その迫力、優雅さは誰が見ても一番といわざるを得ない出来だった。得点はTM、AIともに9.9点6人。AIのもう1ジャッジは10点満点をつけた。トータル99.000点。もはや残る2チーム、イタリア、カナダは、3強には遠く及ばず。金メダル・ロシア、銀メダル・日本、銅メダル・スペインで、初日のフリーコンビネーションは決着した。
順位 |
国名 |
TM |
AI |
合計点 |
差 |
1 |
ロシア |
RUS |
49.400 |
49.300 |
98.700 |
|
2 |
日本 |
JPN |
48.700 |
48.700 |
97.400 |
1.300 |
3 |
スペイン |
ESP |
48.300 |
48.400 |
96.700 |
2.000 |
4 |
カナダ |
CAN |
47.500 |
47.800 |
95.300 |
3.400 |
5 |
イタリア |
ITA |
46.600 |
46.700 |
93.300 |
5.400 |
6 |
ウクライナ |
UKR |
46.100 |
46.200 |
92.300 |
6.400 |
7 |
フランス |
FRA |
44.800 |
45.300 |
90.100 |
8.600 |
8 |
ブラジル |
BRA |
44.200 |
44.700 |
88.900 |
9.800 |
9 |
スイス |
SUI |
43.800 |
43.800 |
87.600 |
11.100 |
TM:テクニカル・メリット AI:アーティスティックインプレッション
●予選
9チーム参加した予選。最初に登場はイタリアだ。持ち味であるダイナミックなリフト演技などが光り、テクニカル・メリット(TM)、アーティスティック・インプレッション(AI)ともに9.3点前後を並べ、93.300点を獲得した。続いて登場のウクライナ、ブラジル、フランスは、軽快な演技は見せるがイタリアの得点は越えられない。
5番手には、大本命ロシアがまさしく完璧な演技で、貫禄を見せ付けた。倒立姿勢の高いリフトからスタートし、難度の高い技を次々と披露。デュエットパートもチームパートも寸分の狂いも感じさせない同調ぶり。シャープで優美な舞いに観客からため息が漏れる。得点はTMもAIも9.8点が二人だけ。あとは9.9点をつけた。トータル98.700点で圧倒的なトップに。
それに続きたいのが6番手のスペインだ。ミュージカル「CATS」をテーマにした猫の顔がプリントされた水着で登場。そしてその猫らしい軽妙なリズムで、水中、そして水上を舞う。エース、エマ・メングアルを中心に柔軟性、演技力に富んだドラマチックな展開だ。曲調も中盤からスローに、そして終盤は再びアップテンポに。情熱大陸、スペインらしさが存分に現れていた。得点はTM、AIともに9.7点前後を並べ、トータル97.400点。ロシアに次ぐ2位につける。
そして、7番手スイスの演技が終わり、8番手はいよいよ日本、マーメイドJAPANの登場だ。高いリフトからスタートした日本のマーメイドたちの演技は、他国に比べ小さな体を感じさせないダイナミックさ。水上に飛び出す上半身や脚に高さがあり、体のサイズが大きく見える。3層構造で持ち上げたツインのリフトは、群を抜く高さだった。原田と松村のデュエットでの掛け合いも、おどろおどろしさを出そうという迫力。極めつけとばかり見せたエース鈴木のスラストスピンは、高く、そしてゆっくりと回転。そして終盤には、これでもかとばかりの足技の連続。会場は拍手喝采となった。結果、TM、AIとも9.8点をつけたジャッジが3人ずつ。トータル97.400点で、ライバル、スペインを抜き、ロシアに次ぐ2位につけた。
最終は伝統国、カナダ。アコーディオンの音楽が軽快な、かわいらしい演技構成。しかし得点は伸びず。95.300点で予選4位が確定。
よって予選結果は、1位ロシア、2位日本、3位スペイン、4位カナダ。上位はほぼ順当といえるチームが占めることとなった。