一行を乗せたバスは下町エリアへ!
まずバスが通ったのは日本橋。日本橋は、いまからちょうど400年の前の1603年、江戸幕府が開いたその年に作られました。当時、ここに立てば江戸城と富士山を同時に眺めることができたそうです。続いて、バスは隅田川を渡り、下町エリアへ。訪れたのは、墨田区両国にある、江戸東京博物館です。巨大な建物の中に入ると、その中央には、復元された江戸時代の日本橋がかけられています。これは、現存していた400年前の図面を元に、ミリ単位の正確さで完全に再現されたものです。日本橋から左手には江戸の街を再現。貴重な歴史的資料が数多く展示されていました。また、すぐ隣には、明治維新以降の東京の姿もありました。外国人観光客たちが、ガイダンスに熱心に耳を傾ける中、「日本の歴史、勉強しなきゃ」とつぶやく香取編集長。来日にあたって多少は勉強をしてきているのか、意外と外国人の方が日本の事をよく知っているようで…。
浅草寺でおみくじにチャレンジ
江戸東京博物館を出て、次に一行が向かったのは、外国人にもとても有名な台東区浅草の浅草寺、雷門。その昔、隅田川で漁をしていた兄弟の網に、偶然観音像がかかり、それを祀ったことから生まれたのがここ浅草寺です。雷門には、右に風神、左に雷神と、それぞれ守護神が祀られています。江戸時代以降、庶民の信仰を集めたこの浅草寺を中心に、浅草はその門前町として江戸有数の賑わいを見せ、いまに至っています。観音様への花道である仲見世。関東大震災の後も、そして東京大空襲の後も、ここにはすぐさま露店が現れ、どんな物不足の時代にも何かが売られ、どこよりも早く賑わいを取り戻していました。庶民のパワーが、2度の災難から仲見世を立ち直らせたのです。そして一行は、浅草寺の境内へ。ガイドさんの説明通り、お賽銭をあげて「ナム、カンノン」とお参りをしたり、おみくじを引いたりと、楽しい時間を過ごしました。
今回のツアーも終盤にさしかかったところで、香取編集長は参加者の外国人と話をすることに。「どんなお願い事をしたの?」と編集長に問われて、「世界平和よ」と答えたのはアメリカから来たローラさん。一方、いつも陽気なブラジル人、ソニアさんは「日本の男性はキュートで好き。今度来るときは日本人と結婚して永住するわ」と言いだし、香取編集長を驚かせました。
ツアーのラストは銀座!
ツアーの最後は、中央区銀座。銀座という名前は、江戸時代ここに「銀座役所」と言われる、銀貨を造る銀貨造幣役所があったことに由来します。また江戸城に程近いお膝元の町であったため、当時から江戸一番の賑わいを見せる職人町でもありました。その名残りか、現在も高級店が建ち並び、鳩居堂前は今でも日本一土地が高い場所で、1坪4000万円…。15カ国26人の外国人と参加したはとバスの基本コース「ダイナミック東京ツアー」は、出発からおよそ7時間、ここ銀座4丁目を通過して終了しました。「フレンドリーで時にクレイジーなシンゴさんのおかげで楽しめました」とアメリカ人のマイケル・チャンさんはおっしゃっていました。が、香取編集長にとっても、外国人観光客のみなさんと一緒に過ごしたこの日は、決して忘れることが出来ない、貴重な経験になったようです。
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