トップ
トップニュース
トクベツキカク
セカイノニュース
スマメール
スマデータ
ゲストトーク
シンゴ5
オオシタアナ
ヘンシュウコウキ
スマギャラリー
バックナンバー

スマデータ投票
モバイルサイト
メールマガジン
ケイジバン
番組へのご意見
最新号のTOP

ゲストトーク
BackNumber
家で見てる場合じゃないよね。「家で見てるなら、スタジオに来いよ」って感じですよね(笑)。ーー木村拓哉さん
――最後に、「話し足りなかった」とおっしゃっていました。
全然、話し足りないですよ(笑)。あの、“締められてる”感じのVTRをずっと見て終わってしまったというか…ね。まあ、(共演者、関係者の)ひとりひとりから、改めて目を覚まさせてもらえるようなコメントをいただいたので、思わず見入っちゃたんですけど。でも、それで終わっちゃいましたよね(笑)。

――そのVTRでは、過去の出演作品が次々とプレイバックされました。ご覧になっていかがでしたか?
それこそ、カバンのなかから、そのときやっている台本がなくなった瞬間に、僕のなかでは、失礼な言い方かもしれないですけど、その作品は切れているんですね。なので、それを改めて振り返らしていただくというのは、もう一回、しまったはずのダンボール箱を開けさせてもらったような気がしました。

――普段から、ご出演作品を振り返ってご覧になることはないんですか?
ないですね。特別に理由はないですけど、見ないですね。

――15年という俳優人生の集大成でしたが、出演数の多さもさることながら、どれも本当に話題作ばかりで…。
まだまだですよ。全然、全然、まだ幼虫ですね。早くさなぎになりたいです(笑)。

――おひとりでスタジオにいらっしゃるのは初めてとのことですが、スタジオの雰囲気はいかがでしたか?
地方からの中継じゃなくて、東京なわけだし、「なんだ、これだったら全然普通に来れるじゃん」って。家で見てる場合じゃないよね。「家で見てるなら、来いよ」って感じですよね(笑)。

――慎吾さんとは、いかがでしたか? いつもと違う感覚はありましたか?
いつもと違うってことはないんだけど、「武士の一分」を見終わった直後の慎吾だったので、メンバーではあるんだけど、彼のパーソナルな思いが強く存在していたように感じたので、なんか、照れましたね(笑)。

――台本に「Do My Best」と書かれるというエピソードもありましたが、木村さんご自身が普段から心がけられているのは、どんなことなのでしょうか?
頭でっかちになって、その作品のなかの世界にいるだけじゃなくて、そこに関わるみんなで一緒の地図をもって、この先どうなっていくんだろうって探検して行きたいっていう。もちろん、楽しみながらね。そういうことが、いつも自分が「こうありたいな」と思っていることですけどね。僕は、慎吾は個人的な創作ができる人だと思うけど、僕はそういうことができない人間だと思っていて。僕ひとりの力ではどうにもできないから、チームっていうものを考えちゃうんでしょうね。

――最後に、大ヒット中の映画「武士の一分」について、メッセージをお願いいたします。
最初に、山田洋次監督がメガホンをとり、藤沢周平さんの原作でと聞いたときには、「僕にできるはずがない」という気持ちになったんです。でも、いざ、現場に飛び込んで、それこそ、山田組のチームを体感させてもらったときに、「ああ、思っていたようなものじゃなかった。自分は頭でっかちになっていたな」って、思ったんですよ。ただ、といったら失礼かもしれないですけど、本当にいつの時代にも変わらない人間ドラマを、ただ描いていて。だから、慎吾が言ったように決して難しいものじゃないし。それをひとつひとつの積み重ねで、丁寧に作っていった作品ですね。それは、ゴールネットの網目のようでもあると思うんです。見ていただけたら、きっと心のどこかにひっかかると思うので、ご覧いただけたら嬉しいですね。

(木村拓哉さん)


映画「武士の一分」
丸の内ピカデリー2他全国公開中
Copyright(C)2006
tv-asahi
All Rights Reserved.