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黒澤は、映画を分かりやすく噛み砕いて、お客さんを楽しませるというサービス精神が凄い人なんですね――太田光さん
――今夜は、「黒澤特集の完結編」でした。食い入るようにVTRをご覧になっていたようでしたが。
いや〜、見ごたえありましたね。

――「クロサワ」通の太田さんが、ご存知ないことなどありましたか?
食べられなくなって、テレビの脚本を書いていたってことは知りませんでした。テレビは、絶対に拒否していた人だと思っていたから……。

――それにしても、あんなに辛い時代があったとは。
「黒澤の時代は終わった」なんて作品を酷評されて、自分のファンにまで見放されたときは、本当に辛かったでしょうけど、でも、全部を通して見てみると、黒澤さんがずっと作ってきたいい映画で育った人たち、例えば、コッポラとか、スピルバーグとかが、手を差し伸べてくれたじゃないですか。結局、映画に救われたっていうかね。そういう意味では、凄い幸せな人生だったとも思います。

――「黒澤映画で育った」といえば、太田さんもそんなおひとりですよね。今日、「自分が理解できないのは、自分が作品に追いついていないから」というコメントには、黒澤作品への非常なリスペクトを感じました。
あれはね、本当にね、黒澤さんの作品でも、自分が好きな小説家の本でも、作家の作品を見たときに、理解できないと焦るんですよね。「あれ、俺、感受性鈍っちゃったかな? もっと、若いときに見ていれば、絶対に気付いていることがあるはずだ」って。確かに、一番、鋭かったときに比べると、年を取ったし、鈍っていると思うからね。

――反面、オンエアでおっしゃっていたように「50、60歳になってもう一度見たら、違うものが見えるかもしれないので、楽しみ」ということもありますよね。
そうそう、そうなんですよね。

――日本人は、わりと「あの人、もう終わったね」なんて、あっさり斬っちゃいがちですが……。
その辺のことを言うと、僕はね、アメリカという国に対して、あまり好きではないところと、凄く好きなところがあるんですよ。凄くいいと思うところは、「いいものはいい」って、きちんとに褒めて、称えるところなんです。というのと、一回、信頼した人に対して、ずっとその信頼が続くってところ。特に、エンターテインメントの世界ではそうですよね。アカデミー賞でも、黒澤さんに特別名誉賞をあげてちゃんと称えていましたよね。でも、その反面、「じゃあ、作品賞やれよ」って気持ちも正直ありますけどね。

――いずれは、「映画監督に」という太田さんにとって、改めて、黒澤明監督とはどんな方ですか?
もちろん、偉大っていうのもあるんですけど、何より黒澤作品のよさっていうのは、分かりやすいっていうか。芸術性も高いんだけど、娯楽性が高いってことなんですよね。だから、本当に分かりやすく噛み砕いて、それで、お客さんをノセて楽しませるっていうサービス精神が凄い人なんですね。そこは、本当に感動的なくらい。本筋のストーリーではない、全然、普通のセリフに、ワーッと涙が出て止まらなくなることがあるんです。そういう作品を作れる人は、なかなかいないです。

――香取さんとは、何かお話になりましたか?
今日も、結構、真剣に見てましたね。作品のほうは、「七人の侍」しか見てないようですけど(笑)。

――それに、関していかがですか?
それこそ、無理やり見て感動できなければ意味がないので、見たいときに見ればいいんですよ。そのタイミングが大事ですから。
(太田光さん)

「爆笑問題の検索ちゃん」
3月23日(木)
テレビ朝日系午後7:00〜9:48
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