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今月も話題作が続々と公開されるなか、香取編集長がピンときた5本をピックアップ。大ヒットが予想される邦画から、人気韓流スターが共演の刑事もの、アジアスターが競う歴史ファンタジー、衝撃の事件を描いた世界的問題作、そして、セクシーなおバカ映画と、編集長ならではの、バリエーションでお届けします。果たして、イナガキさんのイチ押しは?
イナガキベスト5
ミュンヘン
【作品DATA】
2005年(アメリカ映画)
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、キアラン・ハインズほか
●丸の内プラゼールほかにて、ロードショー
PROMISE
【作品DATA】
2005年(中国、日本、韓国合作映画)
監督・脚本:チェン・カイコー
出演:真田広之、チャン・ドンゴン、セシリア・チャンほか
●サロンパス ルーブル丸の内ほかにて、ロードショー
美しき野獣
【作品DATA】
2005年(韓国映画)
監督・脚本:キム・ソンス
出演:クォン・サンウ、ユ・ジテ、オム・ジウォンほか
●シネマスクエアとうきゅうほかにて、ロードショー
県庁の星
【作品DATA】
2006年(日本映画)
監督:西谷弘
出演:織田裕二、柴咲コウ、佐々木蔵之介、和田聰宏、紺野まひるほか
●日劇PLEXほかにて、ロードショー
ダブルD・アベンジャー
【作品DATA】
2001年(アメリカ映画)
監督・脚本:ウィリアム・ウィンクラー
出演:キトゥン・ナティビダッド、ハジ、レイブン・デ・ラ・クロワほか
●シアター・イメージフォーラムにて、ロードショー


インタビュー イナガキゴロー
――今回の5作品について総括をお願いします。

やっぱり「ミュンヘン」ですね。圧倒的に良かった。1位がダントツで、あとの順位は階段のようにキレイに(笑)。5位の「ダブルD・アベンジャー」は、敢えて語る必要はないですね。そういう映画というか…まあ、楽しめる人もいると思うし。ただ、あんまり僕はみない(笑)。性的な意味で興奮もないし、エンターテインメントもないし、っていう…。そういう意味では、ちょっと中途半端ですよね。撮影秘話みたいな部分は感動するところもあったけど(笑)。

――4位の「県庁の星」はいかがですか?

4位は…正直言って、ちょっと期待はずれでしたね。ドラマでやるような展開で、映画ならではの何かが感じられなかったので。ただ、自分が関わったことのない世界…お役所、公務員、スーパー、あるいはパートとかバイトとか、そういうところにもいろんなことがあるんだな、って。そういう意味では、得るものはあったかもしれない。だったら、もっとそういうところを深く描いてくれた方が、僕はもっと興味をそそられたと思う。ドラマだと、制約とかもあって出来ないのかもしれないけど、映画だったらそこももう少し出来るんじゃないかな、って。ちょっと辛口ですけど(笑)、それが正直な感想ですね。見たら、普通に楽しめるとは思いますけど…。3位の「美しき野獣」は…この中に並んじゃうとねぇ。ユ・ジテはよかったけどね。女性目線で見せてますね。男が見て喜ぶ、骨太な感じではないです。タイトルからはそういうイメージを受けるんですけど、中身は女性目線。女性から見た男の世界ってこうなのかな、って。いろんな意味で、ちょっとtoo muchでしたね。韓国映画の勢いに乗っかってる感じは伝わってくるんだけど…。

――2位の「PROMISE」はいかがでしたか?

「PROMISE」はテーマも深いし、絵的にも魅せる感じだし、俳優さんも頑張ってたし…。1位には及ばないですけど、見ごたえはあるんじゃないかな?ちょっと、いろんなものが飛び飛びな感じはあるけど…。

――1位はダントツ、という感じですね。

そうですね。良かったです。

――吾郎さんがおっしゃっていた、「見る世代によって、感じ方は違うかもしれない」というお話は興味深かったです。

テロといっても、いまの若い世代は、それこそ9・11くらいからしかリアルじゃないわけだしね。この問題は、難しいですよね。まあでも、実際にあった話を映画化すると、淡々としていて、エンターテインメント性がなくて面白くなくなるんですよ。「アビエイター」とか「アレキサンダー」とか、淡々とし過ぎていて…。でも、これはさらに淡々としているのに、ちゃんと主人公に感情移入出来る=ドラマになっているんですよ。その見せ方が上手い。スピルバーグが凄いんですよ。

――説得力という意味では、ドキュメンタリーフィルムにはかなわないわけですからね。

そうだよね。でもこれは、本物のドキュメンタリーフィルムのような説得力がある映画だった。素晴らしい。レベル高いよ、映画として。こういうテーマは、スマステーション的でもあると思うし。「セカイノニュース」的に勉強するのもいいと思うし、お勧めです。
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