――初登場でしたがいかがでしたか？ こういう番組に出ることは、めったにないですからね、緊張しました。しかも、生放送なんでね。でも、「武道館」という自分にとって、非常に思い入れのある場所の特集のときに出られてよかったです。「武道館」が、東京オリンピックのために作られた場所だということは知っていましたけど、建設に関してのエピソードや八角形の理由とか、知らないことも多かったんでね。勉強になりました。 ――意外だったエピソードなど、ありましたか？ そうですね。ドリカムさんが「上のほうまで、観客の顔がよく見える」とおっしゃっていましたけど、それは意識したことがなかったんですよね。今度、試合をやることがあったら、見てみようかなと思いました(笑)。 ――「武道館」でコンサートもやってみたいなんて発言もありましたね。 思わず言ってしまいました。実は、歌が好きで歌手になれたらいいなって思いもあったんですが、肝心の歌が下手で(笑)。でも、もし、できるならやってみたいです。 ――吉田さんが「中量級で優勝」という快挙を賭けて戦った、全日本柔道選手権のVTRも紹介されました。 もう、12年前ですから。若かったね(笑)。12年も経ちますけど、負けた試合を見るのはやっぱり凄く悔しい。あの頃、もっと一生懸命やっておけばよかったなと悔やまれます。あの当時は、正直言って、いかに練習をサボろうかってことしか考えていなかったんですよ(笑)。もちろん、やることはやっていましけど、もっとできたんじゃないかと、今、改めて思います。オリンピックで金メダルを取っても、あの大会で優勝できなかったことが、僕のなかでは今でも大きな後悔として残っているんです。今、柔道をやっている若い人がいたら、ぜひ、後悔しないように、今を一生懸命やってほしいですね。 ――「月イチゴロー」では、「ミュンヘン」をご覧になりたいとおっしゃっていました。 やはり、オリンピックに出たことがある選手としては、一体、何が起こったのか知りたいですよね。その事件については、知りませんでしたが、アトランタオリンピックのときに、爆弾騒動とかがあったんですよね。政治で難しいことがあるのかもしれないですけど、結局、選手が巻き込まれるんですからね。興味はあります。 ――映画はよくご覧になるのですか。 好きなんですけど、劇場まで足を運ぶことは、今は、なかなか難しいですね。 ――最後に、香取さんへのメッセージをお願いします。 香取くんは、本当に感じのいい人ですよね。朗らかな人柄が顔にも出ているなって思いました。僕よりもずっと年下なのに、しっかり司会をされていて凄いなって。確かに緊張はしたんですけど、香取くんが楽しい雰囲気を作ってくれていたので、今日は楽しめました。 (吉田秀彦さん) DVD「吉田秀彦・決戦〜闘いの軌跡〜」 5月20日発売　5,250円 昨年の大晦日、日本中の注目を集めた決戦から、ミドル級グランプリ因縁の対決まで。真の男の闘いの軌跡と、未公開の舞台裏を完全収録！　決戦当日の完全密着や吉田自らの試合解説など、秘蔵映像も満載。

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