2010 FIFA ワールドカップ アジア地区最終予選

いよいよオーストラリア戦! (2009.2.6)
 
 
いよいよW杯アジア地区最終予選、
オーストラリア戦が目前に迫ってきました。

それに先立ち、今週の月曜日、テレビ朝日のサッカー中継班のメンバーが集まり、
2006年ドイツW杯、オーストラリア戦の上映会が行われました。

あの試合は、私たち日本人にとって、
ずっと忘れられない屈辱の試合です。
カイザースラウテルンの焼け付くような日差しの中、先制しながらも3点を奪われた日本代表。
20本のシュートを打ったオーストラリアに対して、日本はたったの7本。
コンディションの差、フィジカルの差、チーム力の差、
あらゆる差を突きつけられた試合でもありました。

改めて90分の試合を見ることで、あの時の悔しさが胸に込み上げてきました。
私にとっても、テレビ朝日に入社して、サッカーの担当になり、初めて迎えるW杯でした。
「日本は強いし、世界でだってきっと勝てる!」と期待に胸を膨らませていました。
ずっと取材をしてきた日本代表が、あの敗戦をきっかけにして、
クループリーグで敗退してしまうなんて、夢にも思いませんでした。
世界の強さに愕然としたし、甘い考えでいた自分にも心底腹が立ちました。
だからこそ、次のW杯では絶対勝ちたい!そう強く思いました。

あれから、3年。
メンバーも変わり、日本代表を取り巻く環境にも色々な変化がありました。
先日のやべっちF.C.で、ドイツでプレーする長谷部誠選手は、
オーストラリアに絶対負けられない理由を話してくれました。
「チームでは日本のサッカーを知っている人はいなくて、『お前らは予選が楽でいいよな』とからかわれる。ヨーロッパでも名の通っているオーストラリアに勝つことで、日本に対する世界の見る目を変えたい。」と。

オーストラリアに負けられない理由は、私たち一人一人の中にそれぞれあるもの。
11日の決戦の日を迎える前に、改めて思い返してみてもいいかもしれません。


前田有紀
前田有紀
テレビ朝日アナウンサー・前田有紀
【テレビ朝日 アナウンサーズ 】
http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/