2010 FIFA ワールドカップ アジア地区最終予選

日本代表のチャーター機に便乗して２日に現地に到着しましたが、やっぱりマナマは暑いです。日中の最高気温は毎日４０度を超え、夜になっても３０度を下回ることはなく、おまけに湿度が上がってくるので気温以上に暑さを感じてしまいます。

そんな中、日本代表は早速到着した夜から練習に入りました。
海外組とも合流して、いよいよ最終予選を戦う雰囲気も盛り上がってきたのですが・・・
日本代表に立ちふさがる困難は、暑さだけではありませんでした。

というのも、イスラム教では年に一度、約一カ月の間「ラマダン」と呼ばれる断食月に入るんですが、まさに今がそのラマダンの最中なのです。
ラマダンの間は、イスラム教徒であるバーレーン人は日の出から日没までの間は飲食をしないため、日中はあらゆるお店が閉まってしまいます。

外国人までは飲食を禁じられませんが、それでも人前での飲食は避けるようにということで、日本代表も食事は、ホテルのレストランの一角に人目を避けるようなスペースを設けてもらい、そこで朝食や昼食をとっているようです。

キックオフが現地時間の２１時半というのも、ただの暑さ対策だけではなく、バーレーンの選手が、ラマダンで日中に飲食ができないため、日没後２時間は食事や休養の時間を空けるようにという配慮から設けられた時間だそうです。
中東の国同士の試合だと、更に遅いそうです。

広いアジアの端から端まで移動してきた我らが日本代表。
暑さや習慣の壁に悩まされながらも、必ずやベストな結果をもたらしてくれると信じています。
決戦まであとわずか。私たちも全力で中継します。

田畑祐一	テレビ朝日アナウンサー・田畑祐一 【テレビ朝日 アナウンサーズ 】 http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/