トに訴えかける力の強い音楽です。どんなに複雑なプロセスで曲が書かれていようが、どんなに難しい超絶技巧を要求しようが、聴衆の魂を揺さぶる何物かがなくては、作品が時代を超えて生き残ることは難しいでしょう。今回の3曲、「
とても高く、鮮やかな演奏を楽しませてくれました。それだけに、審査員の先生方がプロの視点からさらに上の水準を求めるのはもっともなことでしょう。 最後に登場したのは京都府精華町の中学2年生によるRainbow Heart。小学校時代からの
「クラシック音楽のサウンド感をベースに電子音楽の要素を足す」「生音を大事にしながらデジタルでできることを追求する」ことが、「ポストクラシカル」の特徴として挙げられると思います。 この分野の先駆者はドイツ生まれのイギリ
招きして、バロック音楽の自由な世界をお楽しみいただきました。クラシック音楽といえば、楽譜通りの正確な演奏が求められるものと思われがちですが、バロック音楽の時代には奏者による装飾や即興がごく自然なことだったんで
版を弾いたのは堀竹優衣さん。スパッと爽快に弾いてくれて、気持ちのよいヴァイオリンでした。葉加瀬さんがそこに求めたのは、フュージョンにふさわしいエレガントさ。これも納得です。 「とびら開けて」カントリー・ミュージック版では、
別がつきませんが、やはり左ききの方にとって右手による弓のコントロールは大変なようです。逆に左手の技術を要求する超絶技巧系の曲では有利な面もあるというお話にはなるほどと思いました。 ギターと違って、ヴァイオリンを
カさん。まるでオーケストラの指揮者みたいにジェスチャーでメンバーに指示を出します。身体言語を駆使しながら求める音楽表現を伝達するという意味では指揮者に近いと思うのですが、決定的に違うのは楽譜が存在しないとい
富んだ音楽を作り出すのがモーツァルトならでは。 オペラ「魔笛」の「夜の女王のアリア」では、限界を超えるような高音が求められます。「魔笛」で描かれるのはメルヘンの世界。こういったアリアから、夜の女王がふつうの人間とは違う存在だ
の異なるポップスを5人の塾生のみなさんに演奏していただきました。クラシックとはまた違った演奏スタイルが求められることが、葉加瀬さんのアドバイスからよく伝わってきましたよね。 渥美結佳子さんが演奏したのはロック
も悪い意味でも、典型的な演奏をしなければコンクールでは賞を獲れない」というお話がありました。中立的な採点が求められるコンクールの場では、どうしてもそうなってしまうのでしょう。しかし、藤田さんは20歳でチャイコフスキ