れだ。僕のささやかな人生にもそういうのがひとつふたつくらいはある。 18歳のころ、一人旅がやってみたくて、しかもお金がないから、JR(あの頃はまだ国鉄だったけど)の普通列車周遊券を買って旅立った。ユースホステルに泊まりなが
水槽をねだった昭広少年のためにがばいばあちゃんが用意したのは、どんぶりでした。「あ~あ、なんでうちにはこんなにお金がないんだろ?」と、愚痴をこぼした昭広少年に向かって、ばあちゃんはこう言いました。 ばあちゃん 「金、金というんじ