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2025年2月22日如月の肆

大阪・大阪市此花区
~好きやねん!みんなの銭湯~

舞台は大阪市此花区。50代で会社を退職し、「地元の銭湯を守りたい!」とお風呂屋さんになった桂 秀明さん(58歳)と支える妻の育美さん(58歳)が主人公です。
大阪市此花区生まれの秀明さん。幼い頃から銭湯に通い、学生の頃には旅先の銭湯に興味を持つようになりました。大学卒業後に勤めた会社で育美さんと知り合い、26歳で結婚。その後は旅行会社に勤めながら、銭湯めぐりをしていました。そんなある時、地元の銭湯『千鳥温泉』が次の運営者を探している事を知ります。育美さんと話し合い、51歳で会社を退職。大家さんから施設を借り、『千鳥温泉』を再スタートさせることにしました。しかしオープンすると、深夜からの掃除は重労働で、過酷な日々が続きました。そこで秀明さんは、「銭湯入り放題」の特典付きで手伝ってくれる人を募集。今では17人ほどの仲間が集まり、みんなの力で健全な運営ができるようになりました。
継業した『千鳥温泉』、銭湯名に温泉と付いていますが、これはあくまでも屋号で、お風呂は水道水を湧かしています。そして施設内には、秀明さんのユニークなアイデアが溢れています。小学生以下に向けた駄菓子のくじ引き、ルールを守れば読書OK、盗難防止のため自転車を預かるスペースも作りました。さらに、昭和の銭湯によく見られた鏡広告も復活させました。「無くなったら寂しい」「ここは極楽」と年配の常連さんから新たな若者まで、みんなに愛されている『千鳥温泉』。
地元の銭湯を引き継ぎ守っていく秀明さんと、それを支える家族、一緒に盛り上げようと頑張る仲間たちや常連客との、ほっこり温まる交流を紹介します。

秀明さんが、『千鳥温泉』を継いだのは7年半前。秀明さんのアイデアで溢れています。そのうちの1つが暖簾です。“入浴”と“ニューヨーク”を掛けて、ニューヨーク市の旗の色にしました。また、レトロな雰囲気も大事にし、古いマッサージ機や懐かしのお釜ドライヤーも残っています。

銭湯を引き継いだ当初は、深夜からの掃除が重労働で、秀明さんと育美さんにとって過酷な日々が続きました。スタッフを雇う資金もあまり無い。そこで秀明さんは、「銭湯入り放題」の特典付きで手伝ってくれる人を探し、現在仲間は17人ほどになりました。「彼ら無しでは千鳥温泉をやっていく自信がない」と秀明さんが話すほど心強い皆さんです。

この日、『千鳥温泉』にやってきたのは、銭湯専門の鏡広告を扱う江田ツヤ子さん。新しい鏡広告の納品と取り付けのために来てくれました。“愛犬をPRしたい”という依頼を受け、可愛さが伝わる鏡広告ができました。「若い人たちに、もっと銭湯を利用してほしい」と願うツヤ子さん。世代の輪が広がっていきます。

この日、秀明さんと育美さんはなじみの店『粉もん居酒屋 まぼや』へ。ソースの香りが食欲をそそる「お好み焼き」と、フワトロの「ネギ焼き」を頂きます。そして話題は、地元のことに。様々なイベントを企画して地域を活性化したいと願うお2人です。

楽園通信

千鳥温泉

秀明さんと育美さんが営む銭湯です。
広くて浅い浴槽は子どもでも安心して利用できます。

電話番号:06-6463-3888
営業時間:午後2時半~午後10時半
定休日:火曜
入浴料:中学生以上520円

鏡広告を出したい方は千鳥温泉のSNSをご確認ください。