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2024年7月27日文月の肆

静岡・浜松市
~変幻自在! 食べる甘酒~

舞台は静岡県浜松市。江戸の昔から親しまれてきた甘酒を、新しいカタチで届けようと、夫婦で甘酒カフェを開いた横山美左人さん(44歳)と夫の大裕さん(56歳)が主人公です。
静岡県富士市出身の美左人さん。会社員だった大裕さんと2009年に結婚し、2人の子どもが生まれました。育児で疲れていた頃、母・久子さんから勧められ、作り始めたのが自家製の甘酒。一方、あまり甘酒に興味がなかった大裕さんですが、ある時、知り合いから、休日のイベントに何か出店できるものはないかと相談され、美左人さんが作る「食べる甘酒」を出店すると、これが大好評。それならと、夫婦で休日を利用しキッチンカーでの販売を始め、自宅の隣に小さな工房も作りました。さらにお客様から「もっとゆっくりしたい」「色んなメニューが食べたい」との声を聞き、ご夫婦は発酵食品について猛勉強。大好きな甘酒や発酵食品の話題を、みんなで共有できるお店を作ろうと、大裕さんは仕事を退職。今年3月、『甘酒と発酵の店 麹家』をオープンしました。
「食べる甘酒」と発酵の魅力を伝え、新しいカタチで楽しんでもらおうとカフェを開いたご夫婦と家族、そして『麹家』に集まる地域の人たちとの交流を紹介します。

美左人さんが作る「食べる甘酒」は全部で8種類。砂糖は一切使っていないのに優しい甘さ。イチゴ、ビーツ、モリンガなど様々な味を楽しめます。ヨーグルトにのせたり、砂糖の代わりに料理に使うのもおすすめです。
『麹家』でお出しする料理は全て「発酵」がキーワード。甘酒と醤油麹を使った、茹で豚肉の生姜焼きなど、発酵料理のランチセットが大人気。大裕さんが作る、甘酒入りの「スフレパンケーキ」は丁寧にメレンゲを泡立て、つぶさないよう焼くことでフワフワの食感に仕上げています。

「食べる甘酒」の中でも人気なのが「モリンガ」。この日は、浜松市内でモリンガを生産している川合敏孝さんの畑に初めて伺います。地元の農家さんとのコラボレーション、可能性は無限大です。家族が勢ぞろいする夕食の時間、畑で分けてもらったモリンガの葉はポテトサラダにのせていただきました。

大裕さんが向かったのは『味噌工房キシタ』。美左人さんリクエストの「味噌まんじゅう」の作り方を教えていただきます。始まりの合図のベルを鳴らして、授業スタートです。出来上がった味噌まんじゅうを食べる前に、まずは匂いを…。味噌の豊かな香りが広がるんだとか。美左人さんも「100点!」と、大満足のお2人でした。

発酵料理の輪を広げたいという思いから、夫婦で料理教室の講師を務めています。この日作るのは、砂糖を使わず、甘酒で作るチーズケーキ。材料を混ぜ合わせ、30分間冷蔵庫へ。その間、大裕さんの発酵講座を聞いていると完成です。「甘みがさっぱりしている」と生徒さんからも大好評。発酵の魅力をこれからも多くの人に届けていってください!

楽園通信

甘酒と発酵の店 麹家

美左人さんと大裕さんが営むお店です。
発酵づくしのランチセットやスイーツメニューを味わえます。
「食べる甘酒」は、店舗及びオンラインストアでも販売しています。
詳細はHPやSNSをご確認ください。

電話番号:070-3402-1001

営業時間:午前11時~午後5時
問い合わせ時間:平日午前9時~午後6時

定休日:月・火・水・日曜

ランチセット 1,870円(事前予約制)
食べる甘酒 450円