~めんそーれ!初夏の沖縄SP~

最初の舞台は、本部半島の沖合9キロに浮かぶ伊江島。移動カフェ『じんべいや』を営む小助川直己さん(50歳)が主人公です。
北海道札幌市出身で運送業をしていた直己さん。仕事に追われる中、年に1度の沖縄旅行が楽しみでした。沖縄移住のきっかけは、30代半ばに見つけた伊平屋島でのサトウキビ収穫体験。3カ月間のアルバイトでしたが、旅行と違い長期間島で暮らし、島民と触れ合ったことで島を好きになり移住することを決意しました。移住後、7年間は村役場の臨時職員などを経験。しかし伊平屋島は仕事が少なく、職を求め伊是名島へ移り住みました。そこで見つけたのは給食センターでの調理の仕事。やがて「いつかは飲食店をやりたい!」という札幌時代に描いていた夢を思い出しました。元々人と関わることが大好きな直己さん。そこで始めたのが、移動しながら島人と交流できる移動カフェでした。思い立ったらすぐに行動する直己さんは、早速、中古車を購入し資格を取得。2019年、移動カフェ『じんべいや』を開業しました。その後、もっと多くの人と関わりたいと2020年に人口の多い伊江島へ移住。沖縄の離島移住を3度も経験し、島暮らしを楽しみながら移動カフェを営む直己さんの日常と島民との交流を紹介します。



移動カフェ『じんべいや』は現在、許可を得た3カ所で営業しています。水だしのアイスコーヒーやタピオカ入りのドリンクなど、飲み物メニューが豊富です。フードメニューはホットサンド。ハムチーズやあんもちバターが人気です。訪れたお客さんは、「島には、こんなカフェが少ないので、めっちゃ良い!」「直己さんから元気パワーをもらえる!」と評判です!



伊江島あげての一大イベント、年に一度のゆり祭りが開催され、観光客が沢山訪れました。テッポウユリを始め様々なユリが一面に咲き誇ります。直己さんは、『じんべいや』をお休みにし、会場でシャトルバスの乗車案内のお手伝いです。コロナ禍と共に移住してきた直己さんは、「こんなにたくさん観光客がいる伊江島を初めて見た!嬉しい!」と、満面の笑顔で案内をしていました!




じんべいや
直己さんが営む移動カフェ。タピオカの入ったドリンクやホットサンドなど、自然を感じながらゆったりした時間を過ごせます。
伊江島内で営業していますが、曜日によって場所と時間帯が異なります。
詳しくはSNSにて「じんべいや」と検索してください。
電話:090-2812-0575
営業日時:
水・木・金曜/11時30分~18時
土・日曜・祝日/11時30分~16時
定休日:月・火・悪天候の日

2組目の舞台は恩納村。2016年7月に紹介した『ペンションほろほろ』を営む、清水江津子さん(69歳)と夫の岩男さん(71歳)が主人公です。
江津子さんは、沖縄県本部町出身。愛知県の自動車メーカーで従業員の健康管理をする産業保健師として働き、27歳で岩男さんと結婚。仕事に子育てに忙しい日々を送っていたある時、従業員が休みを返上して働く姿を見て「たまには休暇を取り、のんびり出来たらいいのに」と思うようになりました。そんな時期に沖縄で開かれた30年ぶりのクラス会。帰郷した江津子さんは、改めて沖縄のゆったりとした時間の流れを肌で感じ、「ここ沖縄で、頑張っている人の癒しの場になる宿を作りたい」と考えるように。岩男さんは「いつか諦めるだろう」と思っていましたが、江津子さんの意志は固く、57歳の時に恩納村に土地を購入しペンションを建築。そして、定年退職を迎えたのを機に沖縄に戻り、2014年『ペンションほろほろ』を開きました。「ほろほろ」とは、ハワイ語で「散歩」という意味。“のんびり散歩を楽しむような気持ちでくつろいでほしい”そんな思いを込めて名付けました。
ペンションを始めて10年目、コロナ禍を乗り越え家族や仲間とともに奮闘する清水さん夫婦の「今」を紹介します。



放送からおよそ7年。コロナ禍で宿泊客が激減する中、シークワーサーの皮を使い、ジャムなどの加工品製造販売を始めました。シークワーサーの爽やかな酸味とほどよい苦み。人気商品です。また、知り合いの農家から規格外で廃棄していた野菜を分けてもらいピクルスも作っています。開業10年目を迎え、さらに先の10年を見据えて頑張る江津子さん、岩男さんです。



『ペンションほろほろ』には、リピーターのお客様がたくさん訪れます。今回、宿泊した豊山さんご夫婦も半年に1度は訪れる常連です。江津子さんが作る沖縄家庭料理を中心にした夕食を楽しみます。ゆったりとした時間に江津子さん岩男さんとの何気ないやり取り。まるで親戚の家に泊まりに来たような感覚。それが『ペンションほろほろ』人気の理由です。さらに江津子さん、“おもてなし”になればと、三線を習いました。今宵は豊山さんご夫婦のために、“♪安里屋(あさどや)ユンタ”を披露。温かい音色と歌声に、岩男さんも聞き入っていました!




ペンションほろほろ
江津子さんと岩男さんが営む客室4部屋の小さなペンション。
きれいな海と沖縄のゆったりとした時間。そして江津子さんが作る沖縄家庭料理。さらに、江津子さん・岩男さんとの軽快なやり取りに癒されること間違いなしです。
マーマレードやピクルスなどは、ネット販売やその他、土産物店などでも販売しています。
電話:098-966-2353(問い合わせ:11時~16時)
チェックイン:15時
チェックアウト:10時
料金:1泊2食付き10,700円~18,400円
※部屋タイプ、時期により料金が異なりますので、詳しくはホームページをご確認ください。
GREEN MARMALADE 750円
ほろほろピクルス 600円~