いつもおいしく旬の味わい 〜季節ならではの食感を楽しむ〜

四季がある日本だからこそ、季節季節の食材を様々な食感や調理法で味わい・・・。
年齢を重ねても、その楽しみは変わりません。食べる楽しみは、人生を豊かにします。
歯の健康と食事の関係を考え、噛みやすく、食べやすくするテクニックを紹介していきます。
最新のレシピ お肉の料理

根菜が旬を迎える秋は、
ご飯に合う甘辛味の煮物が
よりおいしい季節です。
そこで今回は、根菜などを
噛みやすくした
「やわらか筑前煮」をご紹介します。
根菜は小さく切りすぎると
かえって食べにくいため、
カレースプーンにのる長さに切り、
歯が入りやすいように
下ゆでします。
椎茸の笠やこんにゃくには
格子状に切り目を入れます。
加熱すると固くなる鶏肉は
たんぱく質分解酵素を含む
キウイのすりおろしに
浸してから、さっと焼けば、
ふっくらやわらか。
それらの下処理をした食材を
20分ほど煮汁で煮れば、
食べやすい筑前煮のでき上がりです。
材料
鶏もも肉…1/2枚(100g)
<下味>
|キウイのすりおろし…大さじ2
|醤油…小さじ1
椎茸…4枚
にんじん…50g
れんこん…1節(正味100g)
こんにゃく…80g
<煮汁>
|水…2/3カップ
|みりん…大さじ2
|醤油…大さじ1
塩…小さじ1/2
小麦粉…大さじ2
サラダ油…大さじ1


作り方

1.椎茸は軸を取り、笠に格子状に細く切り目を入れてからふたつに切る。鶏肉は4cm角に切り、下味の材料をからめて10分おく。

2.にんじんは皮をむいて長さ3〜4cmに切り、縦に8つ割にする。れんこんは皮をむいてにんじんと同様に切る。鍋に水2カップと塩を入れて中火にかけ、沸騰したらにんじんとれんこんを入れて弱火で10分ゆでる。

3.こんにゃくは1cm厚さに切ってから、格子状に切り目を入れてスプーンでひと口大に切り、熱湯で1分ゆでる。

4. フライパンにサラダ油大さじ1/2を熱し、1の鶏肉の汁気をきり、小麦粉をまぶして中火で表裏1〜2分ずつ焼き、取り出す。

5.4のフライパンに残りの油を入れて1の椎茸、23の水気をきって加え、2分炒める。煮汁の材料を加えて上下を混ぜ、4を上にのせて中火にかける。煮立ったら、ぬらしたぺーパータオルで落としぶたをして弱火で20分煮る。

ワンポイント!
  • *鶏肉はキウイのすりおろしを
    からめてやわらかくする
    キウイに含まれるたんぱく質分解酵素が、鶏肉をやわらかくする。キウイは種ごとすりおろして10分おくと、煮込んでも固くならない。
  • *かたい根菜は食べやすい形に切って
    やわらかく下ゆでする
    にんじんは3〜4cm長さに切ってから8つ割りに。れんこんはにんじんと同じくらいの大きさに。10分ほど下ゆでするとやわらかくなる。
  • *噛みにくいこんにゃくは
    細かく切り目を入れる
    こんにゃくは1cm厚さに切ってから倒して、表面積の広い面に格子状に細かく切り目を入れ、ひと口大にちぎると、歯がすべらず噛み切りやすい。