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12月20日 追悼〜気骨の交通事故鑑定人 駒沢幹也先生〜

本日は皆さんに残念な報告があります。
スーパーJチャンネルの木曜コーナー、ナゼダス調査隊で
何度もご協力頂いた気骨の交通事故鑑定人、駒沢幹也さんが
この秋、亡くなられました。89歳でした。


気骨の鑑定人駒沢幹也先生(2004年1月撮影)

駒沢先生は民間の交通事故鑑定人の草分けとして
数々のずさんな捜査を覆してこられました。

1997年、東京世田谷で小学2年生の片山隼(しゅん)くんが横断歩道でダンプに轢かれ命を落とした交通事故を覚えていらっしゃる方も多いと思います。
この事故では当初ダンプ運転手の供述のみが採用され不起訴となっていましたが、
ご両親の魂の訴えが通じて社会的な問題にもなり、
事故から2年半も経ってからでしたが運転手に禁固2年、執行猶予4年の刑が確定しました。
この逆転判決の大きなきっかけになったのは駒沢先生の事故鑑定でした。
これはあくまでも先生の活動の一例に過ぎません。


スーパーJチャンネルのナゼダス調査隊では、駒沢先生にご協力を頂き
数々の交通事故の取材を続けてきました。
私が担当したのは1999年4月からの3年間でしたが、
先生と一緒に何度も数々の現場に足を運びました
http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/men/matsui/essay/03.html

ちなみにこの30tトレーラーとワンボクスカーの事故鑑定は
その後、先生のお弟子さんに受け継がれ、実に5年の年月を経て
今年の夏に判決が出ました。
結果はそのお弟子さんの鑑定書が採用され、遺族側に完全逆転判決が出たのです。
その模様は、現在の4代目ナゼダス隊長佐々木アナウンサーの取材で放送されました。
この判決を聞いてから駒沢先生は旅立たれたのでした。

先日、先生にお世話になった遺族の皆さん、ジャーナリストの皆さんらと一緒に
私もお墓参りに行って来ました。


沢山のお花に囲まれていました

交通事故鑑定における駒沢イズムは今もお弟子さんに引き継がれています。
「現場のキズはウソをつかない」が先生の口癖でした。


12月21日(木)のナゼダス調査隊は、
駒沢先生の追悼コーナーになります

ご覧下さい。

スーパーJチャンネル
ナゼダス調査隊   12月21日(木)17:35頃から放送
   
 
    
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