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8月26日 富士山頂!

この夏最大のイベントは、何と言っても家族で富士山に登ること。
実は昨年から計画をしていたのですが、当時問い合わせた山小屋の方から
『正直、小学校2年生だと、山頂までは厳しいかも…』
とのアドバイスがあり断念。
一年越しのチャレンジとなりました。

2009年夏、山開きである7月1日。
6月に降った季節はずれの雪のため、
登山道が8.5合目までしか開通せずという
ニュースに若干不安を感じながら、登山準備をスタート。
これまで家族での登山といえばあの高尾山ぐらいしか経験が無いため、
本格的な装備は一から揃えなくてはなりません。

おりしも、大雪山系での遭難事故や、
富士山でも男性2名が行方不明になる事故が起きていたので、
装備には万全を期し、
登山靴、ザック、レインウエアは家族分をすべて新調。
その他、防寒具や着替え、ヘッドライト、軍手、携帯酸素等々…
複数の専門店の方に店頭で相談しながら、約一ヵ月掛かって揃えました。

満を持して向かえた8月3日(月)。東京は快晴。
午前9時、自宅出発。

計画は、富士スバルラインから最も人気のある
河口湖口ルートで5合目から登り、日の明るいうちに本8合目の山小屋に到着。
山小屋で仮眠して、深夜再出発し、
山頂でご来光を拝んで下山する王道パターンです。

2時間後、富士スバルライン入り口へ。月曜日だったため、いわゆる
1000円高速渋滞も関係なく、ここまでは至極順調でした。
が、
5合目駐車場まであと1キロと迫ったとき。


大渋滞。10分間全く動かないときも。

自家用車では5合目まで登れない『マイカー規制』まであと4日に迫っていたため、
富士スバルライン公式HPによると、予想渋滞時間は3時間!


標高2000Mを超えると、濃い霧が…。
不安が募ります。

前日が大雨だったため、思ったよりも早めに帰った方が多かったらしく、
12時半過ぎ。
想定よりも1時間以上早く標高2305Mの五合目駐車場に到着しました。

山頂まで登りきるためには、とにかく焦ってはならない。
リュックサックを購入した登山専門店の方のアドバイスに従って、
ここで2時間標高にじっくり体を慣らします。


ツアーで富士山にアタックする方が揃って準備中。

世は空前の富士山ブーム。昨年は2004年の1.5倍にあたる30万人!
が日本一の山にチャレンジしたそうなのですが、
今年もそれ以上の熱気が溢れます。


『富士山めろんぱん』を発見!山頂を極めたら食べるぞ!

14時35分、いよいよ登山開始。
宿泊する3400Mの山小屋までは、4時間で到着するスケジュールです。


金剛杖(\1.600)も揃えて!いざ出陣!!

まず目指すは6合目。
出発当初は濃霧でしたが、すぐに晴れて、絶好の登山日和に。


最初はかなりなだらか。

ずんずん登りたい気持ちを
ぐっと堪えて、じっくりと。

15時15分、6合目到着。予定通り。
休憩無しで7合目へ。

2700Mを過ぎたあたりで、先ほどまでの整備された道とは状況が一変!
予想もしなかった岩場が。
いきなりの急斜面に、富士登山を実感します。


ゴツゴツした岩を手で掴みながら登ることになるので、軍手が必須

16時05分、2740M 7合目の入り口に到着。


まだまだ半そで。

山小屋には必ずベンチがあるので、ここで一休み。充分に水分も取って
最も時間が掛かる8合目まで、100分の道のりへ。


こんな岩場続きってご存知でしたか?

7合目から8合目まではずっと登山道が狭い上、足場もかなり急なため、
各人ペースが上がらず、激しい『登山者渋滞』に見舞われます。


ひたすら岩場!

ついに雲の上に!
空とのコントラストが美しい!!

場所によっては、足場が数センチしかないなんてところもありますから
前の登山者の方が登りきったことを確認しながら確実に進みます。


どこまで延びるの〜登山者の列〜♪

ついに雲の上に!
ラッシュアワーの駅の階段イメージ。
少し登ってまた待って。

17:50 少し日が落ちてきたころ、8合目の入り口 3100Mに到着。
やはり渋滞のためペースは上がらず、ここで予定より30分ほど遅れます。


8合目付近から。思えば高くまで来たものだ!

ツアーに参加している登山者の方のほとんどは、
ここ8合目近辺に宿泊するのですが、
翌日出発時間を少しでも遅くするために、
ここからさらに標高300M上の本八合目を目指します。


8合目以上は登山者が激減。
登りやすくはなりますが、少し心細くも。

8合目までは、図らずとも非常にゆっくりとしたペースで上がってきたので、
家族全員順調でしたが、遅れを取り戻すべく、少しペースを上げた3250M過ぎ、
私の後頭部に異変が!


元祖8合目を通過。ちなみに富士山の看板は、各山小屋が
それぞれ出しているケースが多く、どこが正確な8合目なのかは分かりません。

しまった、『高山病』の症状だ…

今回の登山で最も恐れていた、高山病。
人によって症状は違いますが、私の場合にはまず頭痛の症状が現れました。

一度、痛みが出ると、一歩踏み出すたびに頭がずきずき。

さらに、あれ、息がうまく出来ない!

職業柄、高山病を防ぐために大事な『腹式呼吸』は
無意識に出来ているはずなのですが、
深呼吸を繰り返しても、一向に楽にならず。
脈拍も、スポーツ心臓のため、普段は40回前後/分と非常に遅いのですが、
計ってみると、ダッシュした後に近い150回/分近くに。
通りで苦しいはずです。


入道雲と月のコラボ。富士山ならではの光景。

グループで登る場合、一番遅い人のペースに合わせるのが基本。
今回は長女のペースを見ながら、私がリードして登っていくはずが、
一向に足が前に進まず…
30Mほど歩いたら、休み。また歩いたら休憩。
とにかく慎重に歩を進め、
19:10 家族の中で最後にようやく本八合目に到着しました。


宿泊は最大400人収容の富士山ホテル。

ホテルと名は付いても、山小屋ですからお風呂などあるはずも無く、
食事をとって、即寝床へ。
翌日深夜の出発に備えます。


山小屋での定番と言えばカレー。これが格別の味!
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