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2024/05/01 実況アナウンサーに聞く!フィギュアスケートの魅力

この春、入社3年目になりました!鈴木新彩です。
実は12月からYouTubeで『褒めフィギュア』という番組をやっています!

【#羽生結弦さんのアクセルジャンプ前の動き】
私の好きなアクセルジャンプの入り方!
カウンターからのトリプルアクセル!

この番組は、その名の通り、とにかく!フィギュアスケートを褒めよう!という番組です。
私は小学3年生のときに、安藤美姫さんの演技に心酔してからフィギュアスケートオタクになりました!
フィギュアスケートは、技に対して、ただ点が入るだけはなく、質も評価されるところが特に好きなんです。
すごい!という感想だけではない、もっとフィギュアスケートを深く楽しめるコンテンツがあったらいいなと思い、
時には自分で企画も出しながら「褒めフィギュア」をやっています!

そこで今回は、フィギュアスケートの実況を担当されている3名のアナウンサーに「褒めフィギュア」をしていただきます!

まずは角澤照治アナウンサー!
初めてフィギュアスケートの実況をしたのはいつですか?


角澤アナ

代々木第一体育館で行われた2005年のグランプリファイナル・エキシビションです!
この大会で初優勝を飾った、浅田真央さんに対する歓声がすごかったのを思い出します。
エキシビションでは、「オーバーザレインボー」を演じていました。
浅田さんにしかない華というか、かわいらしさはもちろん、後に当時の滑りをみると、足元の動きが滑らかで、
私のような素人にもいかに若くして技術が高かったか、伝わってきます。

このグランプリファイナルは伝説ですよね!私は当時5歳でリアルタイムでは観ていなかったので、
実況をしていたなんて羨ましいです!
角澤アナはフィギュアスケートの実況ではどのようなことを意識しているのでしょうか?


角澤アナ

主役はスケーターであり、その作品であるということを言い聞かせて実況するようにしています。
素晴らしい演技の時ほど、ぐっとこらえて冷静に、が理想です。

感情が高ぶりそうな状況でも冷静さを保って実況しているのですね。
ちなみに、角澤アナは褒めフィギュアをご覧になったことはありますか……?


角澤アナ

鈴木アナウンサーに教えてもらって、先日帰りの地下鉄で、安藤美姫さんの回をみました。
鈴木さんのマニアックぶりに、安藤さんやスタジオが少し引いているのを見て、
先輩としてはかなりドキドキしました。
でも最後は安藤さんにも、鈴木さんの熱はしっかり伝わっていたように思います。

早速観て下さってありがとうございます!
スタジオが引いていたのはセカンドループを特集した回でしょうか?
あの回はファンとしての熱が高ぶりすぎて大変なことになっていました。反省です。

【安藤美姫の必殺技を恋愛の状況に例えてみたら大混乱】
褒めフィギュア3月号はセカンドループ特集!
連続ジャンプの2つ目のループをめぐって安藤美姫vs石井&鈴木アナでガールズトークならぬガールズバトル?

そして!角澤アナが思う、フィギュアスケートのマニアックな褒めポイントはどこですか?


角澤アナ

初めて現場でフィギュアを見た時の、スケート靴が氷を削る音、
ジャンプの着地の時の、ドン!という音にはびっくりしました。
あと、少しマニアックですが、製氷の手際の良さ!
限られた時間の製氷車の無駄のない動き、手作業での凸凹の補修、見事ですね。
若手の頃製氷車がスタンバイしているバックヤードを見に行ったこともありました。
こういう職人の世界が好きで。甲子園球場のグラウンドキーパーさんの動きにも通じるところがあります。

製氷の職人技は圧巻ですよね!私も焚火をずっと見ていられるように、無心で製氷の様子を見てしまいます。
試合の本編以外のところにも目を向けている角澤アナ、さすがです!

続いては斎藤康貴アナウンサー!
初めてフィギュアスケートの実況をしたのはいつですか?


斎藤アナ

2015年のジュニアグランプリシリーズです。
 フィギュアスケートのルールを1から勉強して、ガチガチに緊張しながらとにかく一生懸命実況したのを覚えています。
 その時優勝したのがネイサン・チェン選手。
 その後シニアであれだけの偉業を成し遂げる選手のジュニア時代を実況できたことは大切な思い出です。


左から斎藤アナ、森下さん、三上アナ

2015年といえば、ネイサン・チェン選手のジュニアラストシーズンですね!
私もジュニア時代から応援している選手が活躍すると嬉しくなります。実況していたらきっとより記憶に残りますよね。
そして!斎藤アナは褒めフィギュアを観てくださったと伺いました!率直にいかがでしたか……?


斎藤アナ

とても面白いと思いました!
 最近のフィギュアスケートはどうしてもジャンプの回転数が注目されがちですが
 ジャンプに入る前の動作など、細かい動きの部分を褒めるという視点は、
演技している選手もファンも嬉しいだろうなと思います。
 何より鈴木さんの選手へのリスペクト伝わります。
 良い意味でフィギュアオタク感満載!ニヤニヤして見ちゃいます(笑) いいなー!


ありがとうございます!フィギュアスケートは、技の凄さだけではなく、技に至るまでの過程も評価されるのが
本当に良いところだと思っているので、そこを伝えたかったんです!
何より、フィギュアスケートオタク全開で収録しているので想いを汲んでくださって嬉しいです。
ちなみに、斎藤アナが思う、フィギュアスケートのマニアックな褒めポイントはありますか?


斎藤アナ

マニアックな褒めポイントはジュニア選手の表現です。
 もちろんシニアになってからしかできないジャンプや表現はありますが、ジュニアにしかできない表現や滑りもあります。
 初々しい中でも必死に滑り、その中に将来への無限の可能性を感じさせてくれる瞬間が何度もあるんです!
ジュニア選手がシニアになって、ジュニアのころの長所を伸ばしつつ活躍している姿を見ると、
心から「良かったなあ」と思えます。


分かります。私も2024年の世界ジュニアフィギュアスケート選手権で優勝した
韓国のソ・ミンギュ選手のショートプログラムが大好きです!
ジュニアの選手は、同じシーズンの中でもどんどん表現の深みが増していくのが魅力ですよね。
最後は北京オリンピックでの実況も担当した三上大樹アナウンサー!
初めてフィギュアスケートの実況をしたのはいつですか?


三上アナ

私は2009年に入社して、その年の冬、日本開催だったグランプリファイナルがフィギュア初実況でした!
ジュニアのペアを担当したのですが、その大会で優勝した中国ペア(隋文静&韓聰組)が
のちに、北京五輪で金メダル獲得!
私にとって初の五輪実況が冬季北京五輪だったので
その瞬間も実況することができて、北京でひとり勝手に感慨に浸っていました。


左から三上アナ、森下さん、進藤さん

三上アナもジュニア時代に実況した選手が、のちにオリンピックチャンピオンに!
どちらも実況を担当しているのが本当にすごいです。
三上アナといえば!いつも私にフィギュアスケートの話をしてくださって嬉しいです!
ただ、私の熱量に引いていないか心配です。大丈夫でしょうか?


三上アナ

大丈夫ですよ!よく引いてはいますけど(笑)
さらさにちょっとフィギュアの話題をふると、
「こないだも東京都選手権いってきたんですけど!」とだいたい直近の大会の現場に行っていて
最新情報入ってくるので、実は結構助かっています。

いやいや!引いているじゃないですか!
確かに去年の東京都選手権に行って、
鍵山選手がフリーで194.95点を出した衝撃をそのまま三上アナにお伝えした記憶があります。
いつも私のつたない感想を聞いてくださってありがとうございます。
ちなみに、三上アナは褒めフィギュアをご覧になったことはありますか?


三上アナ

「さらさラジオ」は聞いていたんですけど……
褒めフィギュアは、実は出遅れていたところ、つい最近、3月号が配信された際、大西先輩から
「さらさの褒めフィギュアは、すごいぞ」と評判を耳にしてチェックしたところでした!
期待通り、いや、想像の斜め上のディープな世界。
ゲストの方の「褒め解説」は、実況にもかなり参考になると感じたのでこれからは、大会前にしっかりチェックします!
個別で最新の配信告知お願いします!(笑)

観て下さったんですね!嬉しいです!
褒め解説は、毎回想像をはるかに超える濃度でお話しいただけるので、私も毎回学びがあります!
ちなみに最新回では神奈川県の大会、リリーカップに取材に行ってきましたよ!

【フィギュア三浦佳生の今季ラスト大会に密着】
褒めフィギュア初の現役選手インタビューを敢行!
来季に向けて驚きの言葉の数々が続出「本当に来季に向けてやる気しかない!」
三浦選手の「今」を聞きました!

そして私のポッドキャスト、「さらさラジオ」も聴いてくださってありがとうございます!
フィギュアスケートの話を沢山しているので
こちらから
ぜひみなさまも聴いていただけたら嬉しいです!

最後に、三上アナが思う、フィギュアスケートのマニアックな褒めポイントを教えてください!


三上アナ

さらさ先輩を前にマニアックな話とは恐れ多いですが
あえてマニアックに……

私の褒めポイントは「音ハメ」です!

フィニッシュの瞬間の高揚感などはもちろんですが
ジャンプの着氷と曲のアクセントが合わさったり、
ステップの動きと曲のリズムが一致したり、
音と振り付けが重なる瞬間は、フィギュアスケートの醍醐味だと感じます!
なかなか実況には生かせていないのですが。(笑)

忘れもしない、平昌五輪のアイスダンス金メダルを獲得したバーチュ、モイヤ組(カナダ)の「ロクサーヌのタンゴ」
演技前半からの一糸乱れぬツイズルを締めくる瞬間
「ロークサーヌ(ジャン♪)」
曲のボーカルの盛り上がりと、ふたりの決めポーズが完璧にシンクロ。
「これが至極の音ハメか!」と身体中に衝撃が走りました。

ぜひ「褒めフィギュア」の「同じ曲を使用した演技」特集で
「ロクサーヌのタンゴ」取り上げてほしいです!

音ハメ!おっしゃる通り、私もフィギュアスケートの醍醐味だと思います!
音にピッタリ動きがハマると、とんでもなく興奮しますよね!
「ロクサーヌのタンゴ」を扱う際はぜひ三上アナも収録にお越しください!

今回は3人のアナウンサーに「褒めフィギュア」してもらいました。
これを機に少しでもフィギュアスケートに興味を持ってもらえたら嬉しいです!
YouTubeで「褒めフィギュア」で検索してみてください!