

2008年12月19日
故人の人生を振り返りながら、その死を悼むシリーズ企画。
今回は、今年7月から9月に亡くなった方々。
俳優の深浦加奈子さん。
『ナースのお仕事』『科捜研の女』等のドラマや舞台など、数々の作品に出演。喜劇からシリアスな役まで、幅広い演技で魅了した深浦さん。
5年前にS状結腸がんの告知を受けた。摘出手術をしたが、がんはすでに3期まで進行、リンパへの転移も見られたという。
それでも深浦さんは、周りには一切病気のことを告げなかった。
ドラマで共演した沢口靖子さんや、ドラマの監督、スタッフ、誰一人知らなかったという。
再発の不安と戦い、後遺症の腸閉塞で入退院を繰り返しながら、仕事を続けた深浦さん。
しかし2005年、がんが肝臓に転移。
肝がんを摘出し、翌06年、所属していた事務所から独立。家族の応援だけを頼りに再出発したが、去年の暮れ、今度は肺への転移が見つかる。もう手術は不可能だった。
痛みをこらえ、酸素ボンベを使いながら、今年2月には「新しい橋」という10日間の舞台を務め、7月には、テレビの1時間番組のナレーションも受けた。
収録の4日後緊急入院。このナレーションが最後の仕事になった。
8月25日、S状結腸がんにて死去。享年48
映画監督・CMディレクターの市川準さん
「まだあなたの歩いたことのない道をたくさん教えてあげよう」と妻・幸子さんに交際を申し込んだ予備校生。いつか映画を撮って見せると約束した。
予備校生はCMディレクターになり、「禁煙パイポ」や「タンスにゴン」「エバラ焼肉のたれ」等、数々のヒット作品を作った。
そして1987年、38歳で映画『BUSU』初監督。以来、その感性と個性的な作品が高い評価を受け、手がけた映画は21作品。
市川さんは、編集が終わると必ずテープを持ち帰り、幸子さんの意見を聞いて作品に取り入れていたという。
最新作『buy a suit スーツを買う』の編集中だった9月19日未明、市川さんは脳内出血で突然倒れた。
亡くなる前日、遺作となったほんだしのCM「女房・娘・秋冬」篇について、スポンサー試写で拍手が沸いたと言い、幸子さんに「君のおかげだよ」と話したという。
常に妻の意見を大事にしていた市川さん。
9月19日、脳内出血にて死去。