

2011年5月19日
岩手県陸前高田市では、震災から2カ月たったいまも交通機関復旧のめどは立っていない。そんななか、津波により壊滅的な被害を受けたタクシー会社が、町の足になろうと動き出した。地域に根付いて営業してきた高田タクシー。経営者夫婦は亡くなり、9台あったタクシーは5台が流されたが、社長の息子は、従業員に声をかけ、残った4台のタクシーで営業を再開させた。親戚から借りた小さな倉庫を事務所として使い、自分の売り上げは従業員の賃金に回し、無給で働いているという。手作りの乗務員証をつけて、被災者一人ひとりの思いを乗せて走るタクシー。復興に向けて動き出した被災地、その一歩を取材した。