世界の車窓から

これまでに放送したものを再編集した特別編。今月は、一度は乗ってみたい世界の名列車を中心に、絶景に出会うルートを特集します！イギリスの蒸気機関車ジャコバイト号は、映画ハリーポッターに登場したことでも知られる観光列車。イギリス最高峰ベン・ネヴィスの麓から出発、ハイランド地方の渓谷を力強く駆け抜けます。アンカレジから海沿いの街スワードへ向かうアラスカ鉄道コースタル・クラシック。車窓には、海、野生動物、氷河が見えてきます。続いては、スイスを代表する2つの観光列車です。イタリア北部の街ティラノからサン・モリッツへ向かう世界遺産のベルニナ急行。石造りのループ橋を通り、美しい弧を描きながら高度を上げていきます。紅葉や白い湖など、色とりどりの絶景が乗客を待ち受けます。秋のスイスアルプスを8時間かけて横断する氷河急行。7つの谷を越え、ヨーロッパ最長の氷河に立ち寄り、山岳リゾートの街ツェルマットへ到着すると、雄大なマッターホルンが迎えてくれます。カナダのハドソン・ベイ号は、北の果てを目指して1700キロを北上する長距離列車。カラマツの紅葉、オーロラ、ツンドラの大地など、車窓に迫る大自然が魅力です。終点のハドソン湾では、冬を待つシロクマに出会います。ザンビア鉄道の旅は、世界三大瀑布のヴィクトリア・フォールズから出発。18時間かけて首都ルサカまで、雨季を迎えたアフリカ南部の大地をのんびりと走ります。ノルウェーの2大都市、首都オスロと港町ベルゲンを結ぶベルゲン急行。美しい渓谷と北欧らしい森と湖の景観が人気の鉄道です。アメリカ大陸横断鉄道カリフォルニア・ゼファー号は、シカゴからサンフランシスコへ向かう2泊3日の旅。ロッキー山脈の険しい山岳地帯とネバダ州の荒野の中を走ります。車窓から絶景が楽しめる名列車の数々。“世界の車窓からベストセレクション”をどうぞお楽しみください。