世界の車窓から

これまでに放送したものを再編集した特別編。今月は、雄大な自然と食を楽しむ長距離列車の旅を特集します！南インドのIT都市ベンガルールから出発する豪華列車ゴールデン・チャリオットの旅。世界中から訪れる乗客たちが、優雅な雰囲気の食堂車で本格的な南インド料理を堪能します。豪華列車がバーダーミ駅に到着すると、食堂車では洋食やインド風の朝ごはん。列車は綿花の収穫を迎えたデカン高原の大地を駆け抜け、終点ゴアを目指します。続いては、ブラジル南東部の山岳地帯を走る長距離列車の旅です。緑に覆われた標高2000m級の山々を見ながら、出来たての温かい絶品ランチを味わいます。旅の後半は、ドッセ川沿いに広がる谷を走り、港湾都市ヴィトリアへ。小さな駅で地元の人から自家製のおやつを買って、10時間以上の長旅を乗り切ります。次は、アフリカ東部のタンザニア鉄道で、最大都市ダルエスサラームから2泊3日の旅に出発。車窓に次々と現れるバオバブの木や、たくさんの食べ物屋台で賑わうサランダ駅を紹介します。旅の道中、一等車の乗客はキッチンから運ばれてきた料理をコンパートメントで味わいます。車窓には水田と岩山、アフリカ最大のヴィクトリア湖が見えてきます。最後は、アルゼンチン南部のパタゴニア地方を走る長距離列車、トレン・パタゴニコの旅です。パンパと呼ばれる大平原を走り、夜になると食堂車はアルゼンチン名物の肉料理を楽しむ人々で賑わいます。翌日、地平線から昇る太陽に照らされ、一杯のマテ茶で乗客たちの朝が始まります。食堂車では、パンとカフェの朝食。車窓には、荒涼としたパタゴニアの山岳風景が流れていきます。列車に揺られながら、ダイナミックな景色とその土地の味覚をゆったりと満喫する、世界各地の長距離列車の旅。 “世界の車窓からベストセレクション”をどうぞお楽しみください。