世界の車窓から

これまでに放送したものを再編集した特別編。今月は、世界各地の海辺の路線を特集します！フランス・ブルターニュ地方のリゾートへ向かうローカル線。大西洋に突き出した小さな半島を進むと、両側の車窓に海が迫ってきます。終点キブロンのビーチでは、バカンスを楽しむ人たちに出会います。夏のギリシャ、首都アテネからペロポネソス半島への旅。エーゲ海を眺めながら西へと進み、半島の入り口にあるコリントス運河を渡ると、その先には青く輝くイオニア海が待っています。今度はヨーロッパの北の海へ。ドイツのベルリンからバルト海を目指す旅です。たくさんの行楽客を乗せた列車は、のどかな田園地帯を北上し、リューゲン島に渡ります。島の北東部には、白亜の断崖が連なる珍しい風景が広がっています。アジアからは2つの路線を紹介します。南のホーチミンと北の首都ハノイを結ぶベトナム統一鉄道の旅。およそ1700キロを2泊3日かけて走る列車に乗車します。出発から6時間、南シナ海の美しい風景が長い旅に彩りを添えます。インド南部、国民的叙事詩ラーマーヤナの舞台とされる島へ向かう旅。1914年に開通した長さ2キロの海上橋をゆっくりと渡り、目的地ラーメーシュワラムに到着し、物語に登場する海を眺めます。つづいては、南半球の海です。オーストラリア西海岸の沖に浮かぶリゾート地、ロットネスト島のオリバー・ヒル鉄道。豊かな自然と紺碧の海を眺めながら、見晴らしのよい丘まで30分の旅です。南アフリカの南西部、港湾都市ケープタウンから美しい海岸線を走る人気の近郊列車。海水浴場をいくつも通りすぎ、終点からさらに南へ、喜望峰へと足を延ばします。最後は北米大陸へ。ロサンゼルス発のコースト・スターライト号でアメリカ西海岸を北上します。カリフォルニアの青い空と海を眺めながら、ゆったりと過ごすアムトラックの旅。200キロの海岸線を行く絶景ルートです。真夏のビーチや海の名所、美しい海辺の風景に出会う旅。“世界の車窓からベストセレクション”をどうぞお楽しみください。