世界の車窓から

これまでに放送した世界中の鉄道から、選りすぐりの回を再編集した特別編をお送りします。今月は、ケルト文化が息づく国アイルランド横断の旅からスタート。別名「エメラルドの島」とも呼ばれる一面緑の大地を走り、沿線にあるキリスト教遺跡を訪ねます。クロアチアでは、中世の面影漂う首都ザグレブからアドリア海の古都スプリトへ。ディナルアルプスの緑豊かな山を越えて、古代ローマの宮殿がそびえる世界遺産の街まで、振り子式高速列車インターシティ・ナギブニが快走します。トルコは首都アンカラから中央アナトリア地方の褐色の大地を走り、きのこ岩が林立する奇岩の大地カッパドキアの幻想的な風景に出会います。チュニジアの大渓谷を走るのは、人気の観光列車レザー・ルージュ。フランス語で「赤いとかげ」という名の通り、険しく切り立つ岩山の間を縫うように走り、雄大な風景が訪れる人々を圧倒します。ミャンマーでは最大都市ヤンゴンから北上する朝の列車に乗車。車内にはお弁当を食べる乗客たちの姿、車窓には水田が広がり、素朴でどこか懐かしい列車の旅です。さらに、ドイツ南部の黒い森=シュヴァルツヴァルト地方の山並みを見ながら走るローカル列車、カナダ南東部ケベック・シティの近郊、紅葉で有名なシャルルボワ地方を走る観光列車、中央アジアのシルクロードを辿るウズベキスタン鉄道の特急シャルク号など、世界各地からさまざまな列車が登場します！牧草地や水田や森の緑、海や建物装飾の青、紅葉の赤やオレンジなど、鮮やかでドラマチックな風景に出会う“世界の車窓からベストセレクション”を、どうぞお楽しみください。