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脱炭素社会へ

  • 2025年1月20日(月)

    『家庭でできること』

  • 今週は、“脱炭素社会”へ向けた取り組みを紹介します。
    都内のエネルギー消費状況を見ると、業務部門、運輸部門、産業部門があるなか、家庭部門のエネルギー消費量は2番目に多くなっています(出典:都における最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量総合調査 2022年度速報値)。家庭での省エネは脱炭素社会につながり、電気代の節約にもなる取り組みです。
    家庭において、年間の消費電力が最も多いのが「照明器具」。白熱電球をLEDに交換することで、年間の電気代を約3,000円節約できます。次に年間の消費電力が多いのが「冷蔵庫」。設定温度を「強」から「中」に調節することで、年間の電気代を約2,000円節約。この他、エアコンは月に2回ほど、フィルターを掃除することで、年間の電気代を約1,000円節約できます(※節約額の出典「家庭の省エネハンドブック2024」)。
    東京都では、省エネ性能の高い家電へ買い替えた場合、その場で値引きする「東京ゼロエミポイント」という事業を行っています。値引きの対象製品など、詳しくは「東京ゼロエミポイント」のHPをご覧下さい。

  • 2025年1月21日(火)

    『次世代型ソーラーセル』

  • 「次世代型ソーラーセル」と呼ばれる太陽光発電の取り組みを紹介します。
    「東京国際クルーズターミナル」の4階デッキで、次世代型ソーラーセルと呼ばれる太陽光発電の実証実験が行われています。次世代型ソーラーセルとは日本で生まれた技術で、薄く、軽く、曲がるという特徴がある、太陽光で発電をするものです。厚さは約1mmで、重さは、従来のソーラーパネルに比べ約10分の1だそうです。柱や壁など、これまで設置が難しかった場所にも取り付けられる点などが注目されています。この実証実験では、日中に発電してためた電気を使い、夕方から「TOKYO」と書かれた文字を光らせています。この場所は一般に開放されているため、次世代型ソーラーセルを間近に見ることができます。東京都はこうした実証実験について場所の無償提供や情報発信などを行い、メーカーなどの研究や開発を支援しています。

  • 2025年1月22日(水)

    『水素を活用したまちづくり』

  • 水素を街のエネルギーとして活用する取り組みを紹介します。
    水素は使用時にCO₂が出ないクリーンなエネルギーで、都営バスの動力源としても活用されています。
    東京都は、東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村として使われ、現在は小中学校や商業施設、マンションなどがある晴海地区で、水素を街のエネルギーとして活用する取り組みを推進しています。
    地区内にある「水素ステーション」で製造された水素が、地中のパイプラインを通して、地区内5カ所に設置された、水素を使って発電する装置に送られています。ここで発電された電気は、照明など、マンションの共用部の一部に使われているほか、商業施設の入口のエスカレーターや自動ドアなどにも利用されています。水素をパイプラインで送り街のエネルギーとして活用するのは、実用段階では全国初の取り組みです。

  • 2025年1月23日(木)

    『都立産業技術高専』

  • 都立学校で行われている“脱炭素社会へ向けた学び”を紹介します。
    機械や人工知能、航空宇宙工学など、様々な“ものづくり”に関する授業や研究を行っている「都立産業技術高等専門学校」。電気電子工学コースでは、脱炭素社会に貢献する人材を育成しています(2025年度から「電気電子エネルギー工学コース」に名称変更予定)。来年度も行われる授業の一部を再現してもらいました。授業では、太陽の向きや光の強さ、温度などによって発電量が変化するソーラーパネルの特性を知るための実験を行いました。
    このほか、世界的に今後30年で需要が3倍になると予想されているエアコンについて、部品を減らすことで価格の安いエアコンを作る研究をしている学生もいます。学校の先生の研究を引き継いだこの学生は、モーターを効率的に駆動できるプログラムを開発することで、部品が少なくても省エネ性能の劣らないエアコンを作る研究をしています。

  • 2025年1月24日(金)

    『デコ活でCO₂削減』

  • 環境省が推進する「デコ活」を行っている企業の取り組みを紹介します。
    「デコ活」とは、CO₂を減らす脱炭素(Decarbonization)と、エコ(Eco)から造られた言葉で、環境に配慮した活動のこと。現在、全国2000以上の企業や団体などが「デコ活宣言」を行い、様々なことに取り組んでいます。デコ活宣言を行った企業のひとつ、三鷹市にあるアビストを訪ねました。
    この企業では資源の無駄を減らしCO₂の排出を減らすため、文房具は共有して使用。オフィスの個人専用の机をなくし、「フリーアドレス」という好きな席で働く共有スペースを作ったことで、机をきれいに使用する意識が生まれ、机に文房具や資料をため込むことがなくなるなど、デコ活を促進することができたそうです。また、ペットボトルのキャップやラベルを外して捨てるなど、リサイクルできるごみの分別にも力をいれています。丁寧な分別が継続できている理由の一つに、清掃業務を担う障害者雇用の社員の負担を減らしたいという意識もあるそうです。

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