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図書館の楽しみ方

  • 2024年8月19日(月)

    『都立中央図書館』

  • 今週は図書館の楽しみ方を紹介します。
    港区にある「都立中央図書館」の蔵書数は、全国の公立図書館で最大級の約229万冊です。個人への本や資料の館外貸し出しはしておらず、館内での利用を促す環境づくりに力を入れています。1階から5階まで、約1000人が閲覧できるスペースがあり、5階の「グリーンビューシート」は、森を見ながらゆっくりと本を読むことができるスペースです。
    電話やメールでも目的の本を探す相談を受けるなど、図書館を利用しやすくする取り組みも行っています。相談に対し、様々な視点から書かれた複数の本や資料などを提示し、参考となるページ数まで伝えるようにしています。さらに、館内の1階カウンターでも相談を受け付けていて、人の声を英語などの文字や音声に変換する機械を設置し外国人や聴覚障害者に対応しています。視覚障害者のためには、対面での朗読や本の内容を録音するサービスなども行っています。

  • 2024年8月20日(火)

    『都立中央図書館②』

  • 「都立中央図書館」が所蔵する貴重な資料や本を紹介します。
    都立中央図書館は、個人への本や資料の貸し出しは行わず、約229万冊の蔵書を館内でいつでも閲覧できるよう設備を充実させています。
    今回は特別に、重要文化財に指定された資料などを保存している書庫に入らせてもらいました。江戸時代後期を中心とした貴重な資料を約24万点所蔵しており、複製やデジタルデータなどで見ることができます。
    図書館の1階には、利用が多い「都市・東京」「ビジネス」「法律」「健康・医療」という4つの情報コーナーを設け、仕事や生活での課題解決に役立つ本をテーマごとにまとめています。これまで図書館では、本の分類ごとに著者の50音順で並べることが一般的でしたが、例えば、病気の体験記をまとめたコーナーでは病名ごとにまとめる工夫をし、本を見つけやすくしています。
    現在、新札の顔になった人物や貨幣の歴史などについて、パネルや書籍で紹介する企画展示「北里柴三郎と新しいお札の偉人たち(会期:10月2日まで)」が開催されています。

  • 2024年8月21日(水)

    『都立多摩図書館』

  • 国分寺市にある「都立多摩図書館」を紹介します。
    都立多摩図書館は、子どもの読書を推進する拠点として、乳幼児から楽しめる本や小中高生の学習に役立つ本などを多く揃えています(個人への本や資料の館外貸し出しはしていません)。
    「こどものへや」には、絵本や物語、知識の本など約1万3400冊の児童書が並び、親子での読み聞かせなど、靴を脱いで利用できる広いスペースもあります。
    現在、読書でのバリアフリーをテーマにした企画展示「だれでも読めるこどもの本~児童書で知る読書バリアフリー~(会期:9月30日まで)」が開催されています。手で触れて楽しめる立体的な布絵本や、点字が添えられた児童書、昔話を録音したDAISY(デイジー)図書(デジタル録音図書)などがあります。企画展示ではクイズラリーも行われており、正解するとプレゼントがもらえるそうです。
    都立多摩図書館では、明治時代に出版された貴重な絵本も保存されています。1909(明治42)年出版の「名将真田幸村」や、日本で初めて翻訳されたと言われる1887(明治20)年出版の「おおかみと七ひきのこやぎ」などの貴重な絵本も、申請すれば、手に取って読むことができます。

  • 2024年8月22日(木)

    『都立多摩図書館②』

  • 「都立多摩図書館」の「東京マガジンバンク」を紹介します。
    都立多摩図書館は、雑誌の収集や保存に力を入れた取り組みを行っています。「東京マガジンバンク」として、一般雑誌から学術雑誌など、今は出版されていないものも含めて、約1万9000タイトルの雑誌を所蔵しています(個人への本や資料の館外貸し出しはしていません)。
    1階では、継続して収集している約6000タイトルの雑誌を50ジャンルに分けて配置し、過去1年分がすぐに閲覧できるようになっています。それより前の号は書庫に保存されており、申請すれば閲覧できます。
    都立多摩図書館では、雑誌を“時代を映す鏡”と捉え、それぞれの時代の特性や流行などが読み取れる資料として、明治時代に出版された雑誌まで保存しています。
    9月26日(木)に古い雑誌を所蔵する書庫などの見学ツアーが予定されています。8月26日(月)から先着順で参加希望を受け付けます。

  • 2024年8月23日(金)

    『みどりの図書館』

  • 日比谷公園の中にある「みどりの図書館」を紹介します。
    公共施設「緑と水の市民カレッジ」の3階に、「みどりの図書館 東京グリーンアーカイブス」という図書館があります。「東京都公園協会」が運営しており、公園など緑に関する本や資料を多く集め、都立の公園や庭園の詳しい情報が分かります。
    1903(明治36)年に開園した日比谷公園の開園当時の図面や、日本初の公園デザイナーと呼ばれる長岡安平が描いた芝公園の「もみじ谷」のデザイン画も保存されています。
    戦争で焼失した都内の緑を復興するために設立された東京都公園協会は、東京の緑や歴史を後世に伝えていくために、公園緑地関係の資料を集め、管理を行っています。
    造園や都市計画にかかわる専門家に向け、公園に関する行政資料も揃えています。さらに、全国各地の、公園の古いパンフレットなども集めていて、約17万点の本や資料を所蔵しています。一般的な、植物の図鑑や園芸の専門書、子ども向けの本などもあり、幅広い世代の人が利用できます。

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