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職人技を体験

  • 2024年6月3日(月)

    『鋳造のぐい吞み』

  • 今週は、ものづくり体験ができる工房を紹介します。
    荒川区にある「堀川鋳金(ちゅうきん)所」では、鋳造(ちゅうぞう)を体験することができます。
    鋳造とは、金属などを溶かして型に流し込み、形を作る技法です。堀川鋳金所の四代目、職人歴18年の松本育祥(やすよし)さんは、美術品や銅像なども手掛け、文部科学大臣賞も受賞しています。
    ものづくり体験では、ぐい吞みや箸置き、小皿を作ることができます。
    今回は、林家きく姫がぐい吞み作りに挑戦しました。鋳造で大事なのが、鋳型を作るための砂。最適な湿り具合に調節した砂を、金枠の中に詰め、ぐい呑みの原型を使って鋳型を作ります。この鋳型に、溶かしたすずを流し込み、ぐい呑みの形に。出来上がった作品はその日から使うことができます。

  • 2024年6月4日(火)

    『ヘラ絞りの皿』

  • 荒川区にある「ほしみさき工房」では「ヘラ絞り」の製作体験ができます。
    ヘラ絞りとは、「ヘラ」と呼ばれる棒状の道具を、機械で回転させている金属素材に押し当てて形を作る金属加工のこと。てこの原理を使い、自分の体重を利用してヘラを素材に当てることによって変形させます。工業製品から、タンブラーやおりんなど身近なものまで作ることができます。
    今回は、林家きく姫がアルミの皿づくりを体験しました。使う材料は、丸く切ったアルミの板。機械で回転させながら、ヘラを使って変形させていきます。ヘラ絞り職人の青木俊輔さんに補助してもらいながら、皿の形を作ります。出来上がった皿に模様や文字を刻印することでオリジナルの皿が完成しました。

  • 2024年6月5日(水)

    『江戸風鈴』

  • 台東区にある「篠原まるよし風鈴」では、「江戸風鈴」作りが体験できます。
    江戸風鈴は、江戸時代から伝わる技術を受け継いで作られているガラス製の風鈴のこと。型を使わず、一つひとつ膨らませて作っているので音色がすべて違います。
    今回は、林家きく姫が江戸風鈴の“ガラス吹き”と“絵付け”を体験しました。まずはガラス吹き。長い竿を回しながら息を吹き込み、最初に小さなガラスの玉をつくります。その玉の上に、風鈴本体となるガラスを巻き取って膨らませ、針金で糸を通す穴をあけます。そしてもう一度膨らませますが、穴があいているので、強めに息を吹き入れます。最初につくった小さな玉は切り落とし、そこが鳴り口になります。
    絵付けは、ガラスの内側から絵を描きます。糸を通して短冊をつければ、江戸風鈴の完成です。

  • 2024年6月6日(木)

    『貴金属アクセサリー』

  • 文京区にある「石彩(しきさい)」では貴金属アクセサリーづくりの体験ができます。
    貴金属細工加工工の上坂直子さんは、優れた技能者として「東京マイスター」に認定されています。
    その上坂さんが特に評価されているのが「木目金(もくめがね)」という技法です。色の違う金属を重ね合わせた素材を使って、彫る・叩く・火であぶる工程を繰り返し、木目のような美しい模様を作り出します。
    今回は、林家きく姫が木目金のペンダント作りを体験しました。まずは、銀と銅の板6枚ずつを交互に重ねて1枚にした素材を、電動工具などを使って彫ります。彫っていくと下の層が見えて、彫り方によって模様が変わります。銀の部分と、銅の部分がまだらになるように彫ってから、ローラーを使って平らに伸ばします。この工程を何度も繰り返し、木目模様をつくります。ペンダントのパーツを付け、磨いて仕上げれば、世界で一つだけのアクセサリーの出来上がりです。

  • 2024年6月7日(金)

    『レザークラフト』

  • 東京スカイツリーの近くにある「工房:紗蔵(さくら)」ではレザークラフトを体験することができます。
    革職人歴30年の和久(わく)真弓さんに教えてもらいながら、林家きく姫がミニ財布作りを体験しました。
    蛇腹式のミニ財布は、2枚の革を合わせて折り紙のように組み立ててつくります。120種類以上ある動物や花などのパーツを選んでつけることでオリジナルなものになります。パーツは、革の端材を再利用し、和久さんが一つひとつ型を抜いて作っています。
    まずは牛革に折り目をつけて立体的な形をつくり、選んだパーツを付けます。「カシメ」と呼ばれる金具でパーツをとめ、かなづちで固定します。同じく、金具を使って財布の本体も固定していきます。財布の形ができたら、最後にスナップボタンをつけて完成です。金具などは壊れたら付け替えることができるので、長く使うことができます。

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