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東京グリーンビズ
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2024年5月27日(月)
『都市と自然の共生』
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今週は、東京都が推進する取り組み「東京グリーンビズ」を紹介します。東京グリーンビズとは、緑を「まもる」「育てる」「活(い)かす」という3つの観点から、都民や企業、団体などと進めている、100年先を見据えた“みどりと生きるまちづくり”のことです。
都市と自然の共生をテーマにデザインされた「麻布台ヒルズ」は、オフィスやショップ、住居や病院などがある複合施設で、去年11月にオープンしました。約8万㎡ある敷地面積のうち24,000㎡ほどが緑地化されていて、散策やランチなどが楽しめます。敷地内には約320種類の植物が植えられ、広場の中には小さな丘や小川、芝生の広場(イベント時などに開放)などが造られています。施設の担当者は「地域の人たちと30年以上かけて、地道に計画を進めてきました。たくさんの人たちにリフレッシュしてもらうことを目指しています」と、話しています。麻布台ヒルズ
HP:https://www.azabudai-hills.com/index.html
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2024年5月28日(火)
『農地活用で地域活性化』
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今週のテーマは「東京グリーンビズ」。「わくわく都民農園小金井」で行われている、農地を活用した地域活性化の取り組みを紹介します。
わくわく都民農園小金井は、東京都と小金井市などが連携し、農地を活用しながら残していくモデル事業として、2022年にオープンしました。約3000㎡ある農園はシニア農園やこども農園など5つの区画に分かれ、農業体験など様々な目的で利用されています。地元の農家が講師となり、50歳以上の人を対象にして開かれている「栽培セミナー」では、年間約20種類の野菜の栽培を3年間学ぶことができます。こうした取り組みを農家の人手不足解消につなげようと、小金井市内の別の畑では、セミナー参加者が地元農家の作業を手伝う活動も始まっています。わくわく都民農園小金井の担当者は「農園で学んだことを生かして地域で活躍してもらえるよう、援農の仕組みづくりにも取り組んでいきたい」と、話しています。わくわく都民農園小金井
HP:https://koganei-kanko.jp/farm/
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2024年5月29日(水)
『建物の緑化』
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今週のテーマは「東京グリーンビズ」。「有明ガーデン」で行われている、建物の緑化の取り組みを紹介します。
敷地面積約10万㎡の有明ガーデンは、レストランやショップのほか、ホテルや劇場がある複合施設で、地上部と建物上を合わせて45%が緑化されています。敷地全体に約100種類の植物が植えられ、ショッピングモールの外壁には本物の植物を生かしたデザインが取り入れられています。外壁の植物は一つ一つ小さなプランターに植えられていて、建物の中からその様子を見ることができます。また、施設の顔ともいえる看板部分にも植物が植えられ、一般客が利用しない屋上部分も緑化されています。地上部分には、四季折々の景色が楽しめる遊歩道が整備されているほか、芝生広場では季節ごとにイベントが開かれています。有明ガーデン
HP:https://www.shopping-sumitomo-rd.com/ariake/shopping
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2024年5月30日(木)
『東京の木材 多摩産材』
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東京で育った木材、多摩産材の普及の取り組みを紹介します。
新宿パークタワー内にあるショールーム「TOKYO MOKUNAVI(トウキョウ モクナビ)」では、多摩地域で育てられたスギやヒノキなどの多摩産材を使って作られた製品を展示しています。製品にはノートやブラインド、車いすなどがあります。(※このショールームでは製品の販売はしていません)。TOKYO MOKUNAVIでは、住宅などの建物に使われる建材も展示され、多摩産材の生産に関わる事業者と加工製造会社をつなげるなど、事業者に向けた取り組みも行っています。また、多摩産材を利用することが、東京の森林の保全につながることを解説したパネル展示もあり、多摩産材の普及を呼び掛けています。TOKYO MOKUNAVI
HP:https://tokyomokunavi.metro.tokyo.lg.jp/
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2024年5月31日(金)
『人と鳥の憩いの場』
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東急プラザ表参道「オモカド」で行われている、生物多様性を守る取り組みを紹介します。
ショップやカフェなどが入る商業施設、東急プラザ表参道「オモカド」の屋上に、「おもはらの森」と呼ばれる憩いの場所があります。代々木公園や明治神宮などたくさんの緑に囲まれた場所にあるため、周辺を飛び回る野鳥などが訪れます。おもはらの森には、鳥が水を飲んだり水浴びしたりできる「バードバス」も作られ、ツグミやメジロ、ヒヨドリなどが遊びに来ています。また、木の上に設置された巣箱では、今年4月にシジュウカラの産卵が確認されました。施設が造られた2012年から毎年調査が行われていて、12年間で22種類の鳥、151種類の昆虫などが確認されています。施設の担当者は「世界的に生物多様性が失われている傾向があるので、緑を作ることで生き物を都市に呼んでいきたい」と話しています。東急プラザ表参道「オモカド」
HP:https://omokado.tokyu-plaza.com/
東京グリーンビズ
HP:https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/basic-plan/tokyo-greenbiz-advisoryboard/