第993回『房総の伊勢えび』
9月9日放送
「港朝市の美味!房総の伊勢えび」
「港朝市の美味!房総の伊勢えび」
初秋の房総半島・いすみ市でひときわ賑わいを見せているのは、大原漁港「港の朝市」。
カツオやキンメダイなどの地魚が並ぶ中、大人気なのは豪快な焼き伊勢えび!
千葉県は日本有数の産地で、身は甘く筋肉質で、焼いても縮まないのが特長です。
産地ならではの珍しい食べ方、「割烹 かねなか」でいただけるという“幻の伊勢えび”とは?
「伊勢えび漁に賭ける 漁師の情熱」
「伊勢えび漁に賭ける 漁師の情熱」
いすみ市で代々漁師を営む宮内浩さんは、魚群探知機で海底の地形を見て、潮の流れを読みながら刺網を仕掛けます。
伊勢えびは夜行性のため、網を引き上げるのは午前3時。
網には活きがいい伊勢えびがかかっています。
網の引き揚げが終わると、港へ。そこからさらにもう一仕事。家族や近所の人も手伝って網から伊勢えびを外していきます。
宮内さんの楽しみは朝食。獲りたての伊勢えびを豪快に使った味噌汁は、漁の活力です。
この伊勢えびを心待ちにしていたのは、東京・池袋「シュヴァル・ドゥ・ヒョータン」の川副藍シェフです。
いすみ市出身の川副シェフは、食を盛り上げるいすみ大使。
地元の生産者の現場を見て、アイデアを湧かせたいと宮内さんの伊勢えび漁に同行させてもらいます。
「気鋭のフレンチシェフと海洋高校生のアイデア料理」
「気鋭のフレンチシェフと海洋高校生のアイデア料理」
川副シェフが注目したのは、伊勢えびとともに刺網にかかるタカノハダイ。
鱗や皮が固く、時間が経つと磯臭くなるため流通していない未利用魚です。
でも、とれたてを捌いて食べ、脂のノリに驚いた川副シェフ。なんとかこの味を料理に生かせないか・・・と、挑戦を始めました。
タカノハダイの料理を開発したいと、川副シェフがともに活動しているのは、地元の「大原高等学校」の生徒たち。
これまで、すり身を使ってドーナツなどを作ってきましたが、今回はどのような料理を作るのか、新メニューのアイデア会議で案を出し合います。
生徒たちの発案は「タカノハダイのムニエル」に「地元名物・勝浦タンタンメンの具材」をかけるのはどうかというアイデア。
ラー油、ひき肉と玉ねぎなどで作った勝浦タンタンメンの具材をソースに高校生と川副シェフがタッグを組んだ一品が完成します。
さらに川副シェフ、地元料理からアイデアを得るため朝市へ。
出会った漁師の荘司さんが教えてくれたのは、伊勢えびとサザエを甘辛い醤油だれに絡めた煮付け。
伊勢えびのミソとサザエの肝が絡んだ旨みに感動した川副シェフ、早速新作フレンチに挑戦します。
「未利用魚と房総 伊勢えびの新作!気鋭フレンチシェフの挑戦」
「未利用魚と房総 伊勢えびの新作!気鋭フレンチシェフの挑戦」
“いすみ大使”の川副シェフ、伊勢えび、サザエ、そして未利用魚のタカノハダイを使って新作フレンチを作ります。
高校生との合作で学んだ自由な発想、漁師料理の知恵を活かして作る新作。試食するのは漁師の宮内さん。
果たして、その反応は?
取材先
制作担当
【ディレクター】 植田 裕久(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)