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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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第725回『初がつお』

4月21日放送

■初夏の風物詩“初がつお”

■初夏の風物詩“初がつお”

南国、奄美大島に今年も待望の魚がやってきました。豪快な一本釣りで揚がったのは…、初夏の到来を告げる魚“初がつお”!奄美大島は黒潮に乗ってやってくる鰹が安定して獲れる名産地。今がかつお漁の最盛期です。島でもかつおは大人気。刺身を販売すれば、すぐに完売。玉ねぎと砂糖を大量に使った“かつおのさつま揚げ”は島の子供たちに大人気のおやつに。そして、かつおの心臓を使った炒め物は漁師達の明日の活力源。今回は“初がつお”の奥深い世界をひも解きます。

■かつお節の町が生んだ名物駅弁

■かつお節の町が生んだ名物駅弁

鹿児島県枕崎市は、日本屈指の遠洋漁業の基地。かつお節は生産量日本一と言う“かつお節の町”です。そんなかつお節の町で生まれた名物が、鰹の一本釣り弁当。かつお節の出汁を使った炊き込みご飯が味わい深く、かつおのカツに照り焼き風がふた切れ。「かつお節の美味しさをもっと多くの人に知ってもらいたい」と話すのは、代表の小薗(こぞの)さん。本枯れ節と荒節の他に5種類の材料を使ってかつお節の旨味を引き立てた出汁は絶品です。工夫はそれだけではありません。何と井戸も掘っていたのです!出汁がよく出る軟水の井戸。「枕崎の名前に恥じないように日本一、出汁作りにこだわろうと思って…」。かつお節への愛が詰まったお弁当の秘話に迫ります!

■フランス産かつお節!

■フランス産かつお節!

かつお節の魅力を世界に広めようと立ち上がった大石商店の大石さんは、なんとフランスに工場を作りました。日本のかつお節は輸出規制基準の違いやコスト面からフランスに輸出することが難しかったからです。「本場のかつお節の美味しさを知ってもらいたい!」と決意した大石さんは、現地のスタッフを雇い、身振り手振りでかつお節作りを教えて…。そして昨年、遂にフランス産かつお節を作ることに成功しました。今では現地のスーパーにも並んでいるそうです。フランス現地でのかつお節料理を教えていただきます。

■かつおの町の不思議な行事

■かつおの町の不思議な行事

枕崎では、この時期かつおに関わる面白い行事が行われます。新任教師たちの歓迎会で用意されていたのは、何とかつおの皮で作った被り物!その被り物を着けてかつお料理をいただくのが枕崎流のおもてなしと言います。使うのは“ビンタ”と言う聞きなれない部位…。「最初は皆これを食べるのってびっくりしますよ」と笑って話すのは、かつお節職人の戸床恵美子さん。ビンタのおもてなしとは一体どんな行事なのでしょうか!?

取材先
制作担当

【ディレクター】細村 舞衣(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】安田 裕史(テレビ朝日)