第572回『わかめ』
4月4日放送
■日本人に親しまれる海草「わかめ」。
■日本人に親しまれる海草「わかめ」。
秋に芽吹きはじめ、ミネラル豊富な海水から栄養分を吸収したわかめは、冬を越えた今が旬。古くから親しまれてきた食材です。独特の食感や旨みを持ち、様々な料理に使われるわかめは食卓の人気者。銀座にある和食の名店「みち場和食 たて野」の主人、舘野雄二さんは、今の時期のわかめは香りと食感が良いと言います。和食の達人に家庭で簡単に使えるプロの技を教わります。
■わかめの歴史が古くから残る島根県・出雲市
■わかめの歴史が古くから残る島根県・出雲市
日本人とわかめの歴史は大変古く、古事記の「国譲り」の中にも「わかめ」の文字が記されています。その国譲りの舞台となったのが島根県・出雲市。この地方では一年の海上安全と豊漁を願い、神主がわかめを刈ってお供えをする「和布刈神事」という伝統行事があります。そんな歴史ある地で食べられているわかめを使った郷土料理を地元の人に作っていただきました。
■伝統の板わかめ作りに密着
■伝統の板わかめ作りに密着
さらにこの地で食べられている特別なわかめがありました。その名も「板わかめ」。伝統の板わかめを作り続けている人がいます。この道60年の大ベテラン、漁師の原勉さん79歳です。非常に手間ひまかけて作られる板わかめ作りに密着。しかし近年では漁師の高齢化とともに、減少しています。そんな伝統の板わかめを廃れさせてはいけないと、勉さんと一緒に板わかめ作りを手伝う親戚夫婦の物語を追いました。
■板わかめイタリアンで華麗に大変身!
■板わかめイタリアンで華麗に大変身!
板わかめに注目しているのが東京・広尾にあるイタリアン「アクアパッツァ」のオーナーシェフ、日髙良実さん。日髙シェフは乾物の持つ特性に注目。これまでもヒジキや海苔といったイタリアンには馴染みのない食材を料理に活かしてきました。和のイメージしかなかった板わかめを一体どんな料理に大変身させるのでしょうか?
取材先
制作担当
【ディレクター】山本 裕美子(ViViA)
【プロデューサー】高橋 司 佐々木 豊(ViViA)
【プロデューサー】安田 裕史 紫藤 泰之(テレビ朝日)