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毎週⼟曜⽇ あさ9時30分から

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過去の放送

第231回『イサキ』

6月28日放送

■梅雨イサキ

■梅雨イサキ

まんまるとした目の愛らしい魚「イサキ」。イサキはこの梅雨の季節、産卵のために脂をたっぷりとたくわえ、旬を迎えます。このことから「梅雨イサキ」とも呼ばれ、寿司屋でも町の定食屋でも大人気の“夏の花形スター!”。この時期のイサキは皮と身の間に脂をたっぷりとたくわえるため、皮ごとおいしくいただけます。この梅雨に、うれしくなれる旬の魚「イサキ」の秘密に迫ります!

■アクアパッツァとは?

■アクアパッツァとは?

この季節のイサキはイタリア料理でも大活躍!“イサキは赤ワインに合う珍しい魚”とイサキに惚れ込むのは日髙良実シェフ。日髙シェフが作るのは「アクアパッツァ」と呼ばれる店の看板メニューです。オリーブオイル、ニンニク、トマトだけで味付けするシンプルな魚の煮込み「アクアパッツァ」。おいしい魚を使えば使うほど味わい深くなるこの料理。数々の魚の中で最適だと選ばれたのがイサキでした。
日髙シェフがイタリアで出会ったこの料理。実は何とも不思議な名前の由来がありました。その由来は料理法に隠されているのですが・・・さて、その料理法とは?

■エメラルドの海から巨大イサキの出現!

■エメラルドの海から巨大イサキの出現!

巨大イサキが獲れるという長崎県、五島列島の小値賀町。五島灘に囲まれた豊かな漁場で行われるイサキ漁。島一番の名人を訪ねます。午後6時、出船するこの島のイサキ漁は朝まで夜通し行われます。「水中灯」と呼ばれるライトを沈め、イサキの餌が寄ってきたところで釣り上げる漁です。水中灯によってエメラルドグリーンに染まる海はなんとも神秘的です。名人の腕により次々と釣り上げられるイサキ。中には、驚きの巨大イサキが釣りあげられました!名人も喜ぶ幻の巨大イサキは必見です!

■巨大イサキを捌く

■巨大イサキを捌く

小値賀島のイサキ料理の数々。貿易で栄えたこの島に残る中国の食文化、その代表が餡かけです。頭から香ばしく揚げたイサキに掛けて食べられます。アラをも無駄にはしません。ソーメンの出汁として使われ、島のハレの日には欠かせない、とっておきのご馳走です。この島の家庭にとってイサキは本当に身近な魚でした。小値賀町のイサキは「値賀咲(ちかさき)」と名づけられ、ブランドとなっています。
イサキにこだわりをもつ割烹料理店。はじめて手にする主人も「値賀咲(ちかさき)」の白身を覆う艶やかな脂に圧巻です。大切なイサキだからこそ、魚を無駄なく料理する。イサキの変貌をお楽しみ下さい。
梅雨に味わう喜びの旬の魚、イサキ。梅雨を楽しんでご覧下さい。

取材先
制作担当

【ディレクター】井口 奈美(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】高階 秀之(テレビ朝日)