第189回『冬瓜』
8月11日放送
■夏が旬なのに冬の瓜
■夏が旬なのに冬の瓜
今回の主役は夏、旬を迎える冬瓜!緑色の皮の中から現れる、真っ白な果肉。なんと90%以上が水分で出来ています。どんなダシともよくあう冬瓜。冷たく仕上げれば暑い夏、食卓に涼を呼ぶ食材です。でも、冬瓜って、夏が旬なのになぜ“冬瓜”と呼ばれるのでしょう?
今回は冬瓜にしみ込んだ、人々の想いに迫ります!
■冬瓜は夏バテの要!
■冬瓜は夏バテの要!
中国では冬瓜は、暑い夏、食卓に欠かせない食材。その理由は冬瓜の効能にアリ!冬瓜には体の余分な水分を出し、熱、むくみを取る効果があるのです。
夏の宴会には、豪華な冬瓜の蒸しスープ!冬瓜の皮に施される彫刻が宴を盛り上げます。中国料理伝承の華麗な技は必見です!
一方、素朴な冬瓜スープも・・・そこには、子供の健康を願う母の想いが込められていました。
■冬瓜のキャッチボール?!
■冬瓜のキャッチボール?!
愛知県豊橋市は冬瓜の産地。8月、収穫の最盛期を迎えます。ラグビーボールのように実った冬瓜は重さ4キロ。驚くことに、ズシリと重い冬瓜を、軽々と投げ渡しながら収穫するのです。ナイスキャッチ!このため、収穫作業は汗だくです。
冬瓜の収穫で疲れた体を癒すのも冬瓜。農家ならではの冬瓜料理を教えていただきました。サラダに、カレー風味、そして、マーボー冬瓜?!どんな味にも変身する、冬瓜の魅力たっぷりのレシピをご紹介!
■命を救った冬瓜
■命を救った冬瓜
現在、出回っているのは、沖縄生まれの琉球種という冬瓜。沖縄で冬瓜は、年中食べる身近な食材なのです。
77歳になる沖縄出身の嵩島さんにとって、冬瓜は命を繋いだ食材だといいます。そこには、太平洋戦争末期、冬瓜を食べて生き延びた辛い戦争体験がありました・・・。今でも冬瓜を大切に食べる、おばぁの料理とともに、冬瓜の記憶を辿ります。
■ダシ文化日本で開花した冬瓜料理!
■ダシ文化日本で開花した冬瓜料理!
鰹、昆布、干しエビ、アワビ、そしてフォアグラまで!どんな食材とも相性の抜群の冬瓜。「冬瓜ほどダシに合う食材はない」と語る割烹のご主人に、涼しげで鮮やかな冬瓜料理を披露していただきました。
目で味わい、ダシの風味を楽しむ日本の料理。淡白な冬瓜が古来より食べられてきた理由、それは日本のおいしいダシに隠されていたようです。
それぞれの記憶の中に生き続けてきた冬瓜。ぜひ、新たな冬瓜の記憶を刻んで下さい!
今週のおすすめレシピ
今週のおすすめレシピ
【マーボー冬瓜】
マーボー豆腐ならぬマーボー冬瓜!
ご飯にかけてもおいしい!
《材料》(4人分)
・冬瓜・・・・・・・・・400g
・豚ひき肉・・・120g
・椎茸・・・2枚
・ピーマン・・・1.5個
・片栗粉・・・・・・大さじ3
・サラダ油・・・大さじ1
・ごま油・・・・・・少々
《調味料》
・鶏がらスープ・・・200cc
・味噌・・・・・・・・・・・・12g
・ニンニク・・・・・・1片
・生姜・・・・・・・・・・・・1/2片
・豆板醤・・・・・・・・・小さじ1
・醤油・・・・・・・・・・・・小さじ1
・酒・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
・砂糖・・・・・・・・・・・・小さじ1
・塩・・・・・・・・・・・・・・・適量
《作り方》
1.冬瓜は皮をむいて1.5cm角に切り、固めに塩茹でする
2.椎茸は水にもどした後、サイコロ状に切り、生姜、ニンニクはみじん切りにする
3.ニンニク、生姜、豆板醤を炒め、香りが出てきたら肉を加え炒める
4.冬瓜と椎茸、ピーマンを加えてさらに炒め、《調味料》を全て加えて全体に煮きったら、
水溶き片栗粉を加えてとろみをつける
5.最後にごま油で香りをつければ完成です!
冬瓜農家の新たな味をお楽しみ下さい!
取材先
制作担当
【ディレクター】 井口 奈美(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 河野 あや子 那須恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)