第177回『ソーセージ』
5月19日放送
■パリッとうまいソーセージ!
■パリッとうまいソーセージ!
外はパリッと中はジューシー!今回の主役はソーセージです。ホットドッグに、夕食に、食卓の人気者のソーセージ。ソーセージの歴史には、ある秘話がありました。時代に翻弄されながらソーセージを日本に伝えたドイツ人の物語です。
■ソーセージ王国ドイツ
■ソーセージ王国ドイツ
古代ローマ時代から食べられていたソーセージ。その本場といえば、やっぱりドイツ。ドイツでは厳しい冬を乗り越えるため、昔から秋に豚を解体して、ソーセージを作り保存食としてきました。ドイツ料理店には、焼いたり、スープにしたり、カレーをかけたり…と様々なソーセージ料理が並びます。それもそのはず、何とドイツには1500種類ものソーセージがあるというのですから。一体、なぜドイツの人たちはソーセージをこんなに食べるようになったのでしょうか?
■第一次世界対戦勃発 そして…
■第一次世界対戦勃発 そして…
日本への本格的なソーセージ作りの伝来――それは第一次世界大戦なくしては語れません。第一次大戦中、中国・チンタオから日本に連れてこられたドイツ人捕虜はおよそ4700人。その中に何人もソーセージ職人がいました。
そして、戦争が終わっても、日本に残ってソーセージを広めた職人たちが…。
■父から受け継いだ職人技!
■父から受け継いだ職人技!
77歳の現役ソーセージ職人、ヘルマン・ウォルシュケさん。実は、ヘルマンさんのお父さんこそ、日本人にソーセージ作りを教えた捕虜の一人だったのです。
ヘルマンさんのお父さんは、日本人に好まれるソーセージを作るため、スパイスの配合に悪戦苦闘したといいます。スパイスに不慣れな日本人にはドイツのソーセージは口に合わなかったのです。さらに、美味しさを広く知ってもらおうと、ある方法でソーセージの販売を始めます。その販売方法とは?!
ヘルマンさんのソーセージ作りには、妥協がありません。毎日の肉の粘り具合、鮮度を必ず手で確かめます。肉を挽いて、豚や羊の腸に詰め、燻製して仕上げる…父から子に受け継がれたソーセージ作りには、伝統を守る職人の姿がありました。
ドイツ人が伝えたソーセージ。日本の人々に親しまれるようになった秘密を紐解きます。
取材先
制作担当
【ディレクター】 河野 あや子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 土橋 正道 那須 恭子(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】 高階 秀之(テレビ朝日)